名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS1-12 右四間飛車(23)

2023-07-13 | 基本定跡の研究

右四間飛車側の囲いの工夫、続きです。

舟囲いのままでの急戦はうまくいきませんでしたから、

天守閣美濃にしたらどうか。3手かかっています。(右金の位置が違いますがエルモ囲いは2手でした。)より堅くなっているでしょうか。手数を合わせる意味で、49飛を省略して仕掛けてみます。74歩17桂54銀25桂

裏桂から攻めてみます。24角45歩同歩11角成

この図の評価値は+825、先手優勢までもう少しです。後手からの46角~19角成がなく、先手は確実に桂か香を取れるのが大きいです。

なので後手としては45歩に同銀を選びます。

45同銀同歩33銀同桂同桂成

何度も出てくるので、手順は暗記できているでしょうか。41飛32成桂43飛55桂44飛63桂成

飛を逃げても簡単に捕獲できますね。なので63同金44角と進むわけですが

この図の評価値は+192です。75歩同歩65桂

玉のこびんに手がついて嫌な感じです。66角46銀25歩35角36歩26角49飛(41飛57銀不成45飛上44歩49飛66銀成同歩77歩・・・という展開も考えられます。)

ここまで進んで評価値は+136、下がってしまいました。先手は仕掛ける前に49飛と引いておく方が良さそうです。

変化としては25桂に22角もあります。

45歩24歩44歩25歩45銀

45同銀同飛54銀25飛44角

44同角同飛47歩

この場合は21飛成ではなくて47歩と受けておく方が評価値は向上します。天守閣美濃は横からの攻め合いならば美濃囲いよりも遠いのですが、上から攻められると弱いので、ちょっと慎重に指す必要があるようです。

問題点は25桂24角45歩同銀・・・でしたから、仕掛けの前に49飛と引いて見ましょう。

74歩17桂84歩25桂22角

これまでは45歩24歩44歩25歩45銀・・・の展開でしたが、AIの推奨は45歩に同歩。

22角成同飛77角42飛

11角成22角同馬同飛77角42飛・・・を繰り返せば千日手ですし、11角成24歩33桂成同桂同桂同馬44角も難しいようです。評価値は-34の後手ペース。天守閣美濃は後手に99角成を許すわけにはいかないし、この場合は後手から38角を打たれる傷もあって、軽い角交換には向かないようです。

48飛の形で仕掛けて、先手が指せないこともないですが、後手が54銀型以外を選ぶかもしれません。天守閣美濃での仕掛けは難しいというのを結論とします。

 

 

コメント
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