食材をどう選ぶべきか

放射性物質による食材の汚染は深刻で、考えたり、資料を読んだりしない日はない、この頃です。

まずは、米。現在、群馬のコシヒカリと、宮城のササニシキを使用していますが、宮城の22年度産の米は、かなり買占めが進んでいる状況で、もう仕入れることができなくなってしまいました。群馬のほうは長いお付き合いなので、HARUで使う分は確保してくださっているとのことですが、23年度産は10月の収穫時期にならないと検査できず、見通しが立たない状況です。

小麦は現在、ほとんど北海道産を使用しています。製粉メーカーに問い合わせたところ、こちらもまだ23年度産は収穫がはじまったところ。検査するとしても、北海道の各地から原材料を取り寄せているため、一社ですべて検査するのはあまりに大変で、行政との調整中、まだ先行きどうなるか、公表できる段階ではないとのことでした。
北海道は、事故のあった原発から離れているし、無事であってほしいと思います。

そして野菜。去年からお付き合いをはじめた茨城の農家さんから、今年は本格的に仕入れるつもりで、春からの収穫を楽しみにしていたところに事故が起きました。
本当に風評被害なら、購入できたのですが、風評被害と言い切れる根拠がなかったために、購入を先延ばしにして今日に至ります。
HARUのお客様は、若い女性がほとんどですし、子どももけっこう多いですし…
最近になってみて、やはり厳しく見守ってきて良かったという思いも出てきましたが、茨城や、福島や宮城の農家さんたちに、自分たちは何もすることができないのかという、やるせない思いがずっとあります。
でも、この先は西日本からの仕入先を探していこうと動き始めたところです。
東京・田無の農家さんからも、調査状況を聞きつつ仕入れていきます。

こうして、ゆっくり育ててきた人との関係も、思うようにならなくなるのは辛いことですよね。
「心身ともに、健やかに生きられる食べ物を提供するのがHARUの使命」と、今まで以上に強く思っていかないと、やりきれないなと思います。
食事って、カロリー計算だけで済むものではないですから…私たちがサプリメントにも薬にも化粧にも頼らず、元気で穏やかでいられるのは「いいモノ食べてきたから」なので。


…明日からお仕事スタートの方も多いでしょうね。
焼きたてのパンと、野菜たっぷりの食事をご用意して、お待ちしております。