うるしの杜の制作手帖

ものづくりの過程や日常の気付きをつむいでいきます

思い出の積み重ね

2011-08-17 22:43:20 | 
私の人生の師である玉村豊男先生は本(田舎暮らしができる人できない人)のなかで書いておられます。
”若い頃は、サクラの花を見てもさほどの感慨は催さないものです。それが歳をとると、花の盛りを見ても、散り際を見ても、なにかしらものを想うことが多くなる。それは、年を重ねるごとに、サクラをめぐる思い出も積み重なっていくからです”
私もホームページのなかでサクラの花について、こんなことを書きました。
「後、何回この綺麗な櫻を見ることが出来るのだろうと思いました」
そのときは気がつきませんでしたが、先生の言われるように思い出が毎年積み重なっているのですね。
そんな風に、サクラだけでなく、花の風景はその時々の思い出と結びついているようです。
私が大学に行っていた頃、自転車で通う途中の長い街路樹の植え込みにマツバキクが植えてありました。濃いピンクの光沢のある花でした。丈夫なのでしょう、春から夏にかけて長く咲きかなり繁茂していたので印象に残っています。もちろんそのときはこの花の名前も知りませんでした。
思えば四十台半ばから学生をやり直しました。親子ほども違う他の学生と一緒に学ぶのは不安でしたが、私なりに頑張ったつもりです。そんな4年間の思い出がこの花とともに重なっています。
この花を見るとそんな学生時代を思い出します。
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