うるしの杜の制作手帖

ものづくりの過程や日常の気付きをつむいでいきます

ゲーテとの対話

2010-05-26 22:21:58 | 日常
私が東京で仕事を始めたころ、六本木にカーヴ ド フォーラムというワインバーがありました。他に赤坂のロマネと新宿のタートヴァン位しかワインバーがなかった頃の話です。最も華やかな飲み物として憧れていた私はここからワインの修行を始めました。
そこには、ある女性がいらしてワインのことを教えていただいたり、ほかのお客様を紹介いただいたりしました。しかし、程なくしてその方がドイツのハンブルグへ行かれることになりました。日本食のレストランをされるとのことでした。そしてお別れのときワインに関する本をいただきました。そして、そこにドイツの住所とゲーテの言葉を書いてくださいました。

   ”金を失っても失ったとは言えない
    時を失えば少しは失ったと言えるだろう
    しかし、勇気を失った時すべてが失われる”

この言葉が強く印象に残りゲーテに興味を持ちました。しかし、ゲーテの著作は、私には敷居が高くまたどの本を読めば、このような言葉が見つかるか見当がつきません。そのまま長い時間が経ってしまいました。
最近、齋藤孝さんの新書で”座右のゲーテ”という本を見つけました。この言葉は見つかりませんでしたが、とりあげられているほとんどの言葉が”ゲーテとの対話”という本からと知りました。そして先週、金沢に行った時、やっとこの本全3冊を手に入れることができました。楽しみが増えました。今度はこの言葉が見つかるでしょうか?
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再びサクラマス

2010-05-20 22:13:44 | 釣り
私が師とする開高健氏はルアーフィッシングを愛していました。氏は著書の中で次のように書いています。「自然の分泌物に、魚が飛びつくのは当然だ」 つまり生餌で釣れるのは当たり前ということです。ですから、ルアーという疑似餌で魚にハンデをつけて知恵比べをするのだそうです。私もその考えに賛同します。ですのでルアーフィッシングをメインで釣りをしています。しかしこれがなかなか釣れません。サクラマスはこれで3年追っていますが、今まで34cmの虹鱒を1匹釣ったきりでした。魚にハンデを与えすぎているのでしょうか?
しかし今年はどうしたことでしょう。先週と今週立て続けにサクラマスを釣っています。今度は63cmです。2匹目なので少しは落ち着いて取り込めるようになりました。しかし、釣れないので有名なサクラマスを2匹も釣ると嬉しさを通り越して怖くなってしまいます。昔あったような悪いことが、なければいいのですが。
ともかく、ほんの少し開高さんに近づいた気がしました。
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ヨモギ

2010-05-13 21:13:10 | 日常
今、田の畦道にヨモギがいっぱい生えています。
そういえば小さい頃、母親とヨモギを摘みに出かけました。そしてそのヨモギで草餅を作ってくれました。もっとも、私の田舎では”ヨモギ団子”といっていましたが。
今の子供はそんなことするのでしょうか?私は偏屈なので、「お金を出せばなんでも揃う今、食べ物を自分で採取する経験は貴重だ」とか、「食品になる過程が学べる」とか説教をしそうです。しかし私もその時は、只、草餅を食べたかっただけかもしれません。
でも、とても楽しかった思い出です。
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初めてのサクラマス

2010-05-10 21:08:10 | 釣り
今日の、夕方6時過ぎ、当たりがあり大きく竿がしなりました。一瞬、根掛かりかな?と思いました。しかし、糸がどんどん出て行きます。ヤバイ、と思いこちらもリールを巻きます。しかし、幾ら巻いてもドラックを鳴らして糸が出て行きます。岩の陰に入られたら糸を切られてしまいます。しかし、とてもコントロールできません。どれくらい時間がたったか覚えていません。何とか岸近くまで寄せました。しかし、今度は、取り込む手段が見つかりません。私のネットではとても入りきりません。試行錯誤した末、エラに手をいれて引き上げました。
手の震えがとまりません。魚体も暴れています。これからどうすればいいのかわかりません。しばらくして、フックを外したら、掛かっていた2本は大きく曲げられていました。
73cmのサクラマス。
気がつくとまた雨が降っていました。
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砺波のチューリップ畑

2010-05-04 21:30:05 | 
砺波の散居村を車で走っていると、田植え間近の水田の間から,赤や黄のベルトが見えてきます。近づくにつれ,それは、だんだん大きくなり、やがて広いチューリップ畑が、開けます。花壇にある花のように、媚びることなく自然に溶け込んでいます。力強さを感じるのは、色のパワーと広がりからでしょう。
富山に来て、思いがけない嬉しさを感じています。
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