うるしの杜の制作手帖

ものづくりの過程や日常の気付きをつむいでいきます

ブルー・アワー

2024-05-15 22:22:02 | 釣り
天気の変化、それに伴う光の移ろい。
釣りをする身にとって気になるものです。その途上、ふと「これっていいなあ」と思う時があります。
それは、かっこいい三日月が車を追いかけて来る時かも知れません。
あるいは、太陽を背に受けて水面に自分の影が映ると、その回りに仏像の光背のように光が放射状に照らされて見えることがあります。それはまるで仏様になったような気分です。しかしそうなるのは、もう少し待っていただきたいものです。
でもやはり、一番好きなのはトワイライト(マジック・アワー)の時間です。
作家の須賀敦子さんはイタリアのアッシジの夕焼けを
「すべて薔薇色に燦く」
と表現されました。私にはとても出来ない表現です。でも、写真を撮ることぐらいはできます。
最近、知った事ですがマジック・アワーの後にブルー・アワーの時間があるとのことです。それは天気の良い雲のない夕焼けの後、白い空が夜に向かって濃いブルーに変わる時間です。
今迄、一番星を見つける事しか思い付かなかったのですが、暗くなる迄の僅かな時間、紺碧に染まる空もいいものです。

また今日も釣果はありませんでした。
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銀鱗

2024-05-01 00:57:11 | 釣り
21gのスプーンを遠投して少し沈める。そして、巻き始めた途端、急に重くなる
何?大きなもの、何か?動いてる、何だ?ここまで来て、やっと首を振って抵抗しているのがサクラマスだと確信する。
緊張が走る。
距離があり手前には沈み根がある。テンションを保ちつつ、引き寄せにかかる。相手もフックを外そうと暴れる。
その時、過去のバラシが頭をよぎる。
昨年は、一本目が足許まで来てバラシ!
先週も、今年初めてのヒットが手前だった為、慌ててネットに気を取られました。その瞬間!銀鱗が反転して去っていきました。
それらの失敗が脳裏に浮かび、慎重に寄せようという心と、バラシの不安が交錯していました。
その為でしょうか?
自身の鼓動が激しくなるのを感じていました。
そして、今、銀鱗は目の前にいます。
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