春の景色のデセール

デセール（デザート）も役者がそろっています。デセールの主なものは果物、ケーキやムースなど焼くか冷やすかして成型したもの、そして、冷たいアイスクリームかソルべ。
その３つだと思います。（細かく言えばアイスクリームも冷やして固めたものですが・・・）この一皿にすべてそろっています。
メインはイチゴのババロアその上には牛乳のソルべ、周りを固めているのは、桜の形のクッキーイチゴ味？抹茶のマカロン、オレンジ風味のフィナンシェなどです。
色、形、春を感じさせる景色です。フランス菓子はバリエーション豊富です。他の料理はともかくデザートというカテゴリーではどこの国の料理よりフランスだと思います。

二種の魚料理

信州サーモンのフィッシュケーキとユキマスの香味焼きです。
２種類の魚料理を一皿で出すフランス料理店はありました。しかし、この皿はもっと凝っています。
手前のユキマスは塩昆布バターとふきのとうでソースを作っています。信州サーモンは、虹鱒とブラウントラウトを掛け合わせた養殖品種ですが、それに火を入れて、わざわざほぐして型に入れケーキ状にしています。ソースもマスタードのヨーグルトソースと当然違いますから、同じサケマス魚類でも食感と味が変わり楽しめます。そして見た目もこちらがきれいです。フランス料理では今まで案外魚料理は満足できない場合が多かったのですが、日本人は魚にうるさいようです。

色彩豊かなオードブル

季節を感じさせる色彩豊かなオードブルです。オレンジ、緑、白、色それぞれに味わいの特徴を持っています。
オレンジはにんじんのムースとサラダ、クミンのクリームが添えられています。緑はブロッコリのピューレで色を付けたクスクスに豆のサラダそして菜の花が乗せられています。白はグラスに入っていますが、温泉卵と山菜です。
人参はオレンジの色が料理には貴重で人参だけでオードブルを組んだ皿を頂いたことがあります。しかし他の料理は斬新です。クスクスはフランスではよく使われますが、色を合わせる為わざわざ緑に染められています。豆は新鮮で歯ごたえもいいです。山菜は今までの出し方ではなく白で控えめにまとめられています。
色それぞれ発見があり華やかで春を感じさせる一皿です。これとは別に雑穀の入ったグリーンサラダを黒酢のドレッシングで頂きました。

蕪のスープ

アミューズ・グールは、蕪のスープです。浮いているグリーンの液体は、蕪の葉のオイルだそうです。脇に添えられているのは、パルメザンチーズのチュイルが添えられています。
チュイルはフランス語で瓦の意味ですが、パリのレストランでコーヒーの時プティフールとして出ていたお菓子がチュイルだと思います。やはり日本の瓦せんべいのような形をしていました。最近見ていなかったのですが、スープの食感のアクセントになっていいのではないでしょうか。無論甘さは抑えてあります。
共に味わいは穏やかでやさしく、期待が膨らみます。

最上の席

私が、最も訪れたいレストランに行ってきました。
私の人生の先生とも言うべき方の経営するレストランです。

この人の著作を読みフランスに憧れその本をガイドにパリをめぐりました。おかげさまでワイン好きフランス料理好きフランス好きになりました。
妻もその影響か、鍋はLe Creuset グラスはDuralex 、よく着ているのはSaint James, 壁にかかっているポスターはSavignac。フランス製に囲まれています。
訪れたのは、春になりやっと今年のオープンを迎えた２日目でした。ガーデンにはクリスマスローズが出迎えてくれる以外、まだ花はありませんでしたが、料理は、菜の花やブロッコリー、山菜など時期の野菜がいっぱいで色彩豊かでおいしく心浮き立つ献立でした。その後ギャラリーやワイナリーも訪れ先生にもお会いでき、私の好きな世界にどっぷり浸かる（ワイン）ことが出来ました。
先日辛いことがありましたが、今日は嬉しい一日となりました。