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うるしの杜の制作手帖

ものづくりの過程や日常の気付きをつむいでいきます

salon de thé

2025-02-14 14:14:18 | グルメ
昔、仕事でフランスへ行った時の事、店にあった紅茶の箱に『thé』と大きく書いてありました。一緒に行ったデザイナーが、何が書いてあるかわからなかったようでした。
英語読みすれば冠詞にしか見えないですよね?

午後のティータイムに初めての店に行きました。
最初にガラスケースでケーキを選んで、席に着いてから飲み物を頼みます。ここでは紅茶のみの提供のようです。
頼んだケーキの名は『テ・オ・レ』飲み物の名前にしか思えませんが、紅茶風味なのでしょうか?
思いの外遅くトレイで運ばれて来ました。
カップはシンプルで粋なデザイン、ポットには冷めないようにティー・コージーと言われるカバーが、かけてありました。手編みのようで店主の心遣いが感じられます。店内には、昭和の時代と思われる家電等も置かれています。初めての店ですが懐かしく落ち着きます。
サロン・ド・テという言葉があります。文字通り飲み物に紅茶があり、ケーキ等のお菓子を出す店だと思います。
確かにここはそう呼びたい、心地よい(cozy)店でした。

プロフィトロール再び!

2024-10-01 00:15:48 | グルメ
プロフィトロールというと長野のワイナリーカフェで食べた事を思い出します。
調べてみたらもう10年も前に訪問した記録が残っていました。幾つかの小さなシューと各種秋の果物を山型に盛り込んだインパクトのあるものでした。
ここでは普通の大きさのシューが一つでした。しかし、中にはバニラアイスクリーム、そして上下にたっぷりのチョコレートソースを使った嬉しいプロフィトロールでした。

ハンガリー産 マグレ鴨のポワレ ソース フランボワーズ

2024-09-30 12:45:17 | グルメ
マグレ鴨とはフォアグラをとるため肥育された鴨の胸肉だそうです。これは聞いただけで脂が乗って美味しそうです。
実際、今迄食べた鴨で最も印象深い美味しい皿でした。
普通、胸肉は和洋問わず火を入れた後、切って供されます。
しかしここではポワレしたままの大きさで出されました。その為シズレという表面の脂に入れた包丁の後まで確認出来るほどでした。
ナイフを入れると肉汁が溢れてきます。芳醇な香りが口いっぱいに広がります。旨みも十分ですが味はクリアです。
改めて鴨は肉だったんだと思いました。
しかもブランボワーズのソースは、濃厚ですがしっかりと酸が立った切れのいいものでした。
そしてガルニのグラタン・ドゥフィノワ、肉には定番のイモグラタンですが鴨を邪魔しない、あっさりとした味わいでした。
再訪を誓った一皿です。

ババガヌーシュ(茄子のディップ)と夏野菜

2024-09-29 23:15:42 | グルメ
ババガヌーシュという料理名を初めて見ました。
その後にカッコ付きで茄子のディップとあります。目の前の皿を見るとイタリア料理のバーニャカウダのようです。形式は同じで、生野菜(カボチャ、瓜等)をディップを付けて食べるとのことです。
この皿を見て、ふと、思い出しました。
以前、玉村さんの本にあった「貧乏人のキャビア」ではないか?名前が面白くて、しかも焼いた茄子をすり潰すという想像出来ない調理法で記憶していました。
家で早速、玉村豊男さんの本を調べてみました。
ありました!少し引用します。
「私はこの焼けた皮剥き裸ナスを、スリ鉢に放り込んでスリ潰す。グズグズにナスが正体を失くしたら、そこへニンニクのみじん切りをたっぷり加え、ヨーグルトとオリーブ油を上から注いでよくかき混ぜて塩と白胡椒とレモン汁で味をととのえる。」とあります。食べたディップの調理法は、かなり近いのではないでしょうか?
さらに、「広くアラブ・トルコ諸国に存在しているが、英米ではそれを、プアマンズ・キャビア一ーー貧乏人のキャビア、と俗称する。」とあります。
だからババガヌーシュと聞きなれない名前が付いているのでしょう。
やっと、納得出来ました。
しかし、キャビアをまともに食べた事のない私にとっても茄子のテクスチュアと味はキャビアのそれとは違うと思うのですが、如何でしょう?

P.S. 玉村豊男 森羅万食たべものがたり から引用しました。

喫茶店のお菓子

2024-09-12 11:12:24 | グルメ
喫茶店のお菓子と言えば、昔はチーズケーキとコーヒーゼリーくらいのものでした。
今はカフェと言うそうですが、様々なお菓子を食べることができます。
例えば、高級洋菓子店でしか見たことのないチョコレートの、箔が付いたケーキ。また、タルト生地とフルーツ等を用いたものも多いようです。フランス菓子だけではありません。昨年はイタリアのカッサータという冷たいお菓子を頂きました。
それでも、今回、初めて訪れたカフェのケーキを見て思いました。
 手が込んでいる!
クリームはとても繊細で口どけもいい、それに何より美しい!
店内は、木がふんだんに使われ、落ち着いています。
南向きの大きな窓から、緑の見晴らしの良い景色が望めます。
暫く、過ごした後、外に出ると隣にパティスリーがありました。
焼き菓子を少し買ったのですが、同じ経営のようです。
おいしい理由が分かりました。
また、訪問したいと思います。

P.S. そういえば、プリンも昔からありますね。


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