マニアックな会。
…といえるのかどうか わからないが、
少なくとも、
たっちぃ師匠の ドイツリートの会の選曲は
マニアック!?だ。
えっと、いつから かよいはじめたんだっけ、
ドイツリートの会。
2006年の11月か12月みたい。
かれこれ5年になるのか。。。
あっというまだあ。
はじめて 第九の合唱に参加しようと決めたときのように、
これまで 知らなかったドイツ歌曲を
1曲ずつ習い、知ってゆくのは
そして それを歌えるようになってゆけるのは
どんなに楽しく ゆたかなことだろうと、
わくわくしながら かよいはじめたドイツリート。
やさしくてポピュラーな曲から
複雑でむずかしい、マニアックな曲へと
すすんでゆくのかと思ったら
(この、やさしい曲 とか むずかしい曲 というのも
それって どういう定義か??
とたずねられたら 困るのだけれども。
音と リズムがとりやすい、覚えやすい曲が
やさしい曲だと 考えていたのが そもそもまちがいなのだけど、
とりあえず 歌えたーというまでに至るのは たやすい のが
やさしい曲だとして の話)
かよいはじめたすぐの わたしのココロの声。
えっ こんな曲 うたえるようになんの??
これって、知る人ぞ知る、というようなマニアな曲なんじゃ…
まあ、わたしは 初心者だけど
ほかのみんなは これまで何曲も習ってこられてるんだから
こんなむずかしい曲 してもできるんだなー
それにしても、
きいたことない曲 知らない曲って
こんなに多いんだなー
わたしが知らないだけ?
で、すすめどすすめど、
えっ こんな曲 うたえるようになんの??
これって 知る人ぞ知る、というようなマニアな曲なんじゃ…
それにしても、
きいたことない曲 知らない曲って
こんなに多いんだなー
わたしが知らないだけ?
。。。って、
何年たっても おなじこと思ってるやん!
しかも ですよ。
ドイツリートなるものに親しみはじめて何年かたち、
そういうコンサートや リサイタルにも
機会にめぐまれるたびに
ちょこちょこと 足を運ぶようになった今ですが…
リートの会で習った曲で、
だいだいリート以外の
コンサートやリサイタルで 誰かが歌ってはるのを
いまだに聴いたことない!
という曲が たくさんあるという事実。
「忠告」
「だまされる世のなか」(モーツアルト) とか
「思い出」
「懺悔の詠唱」(ベートーヴェン) とか
「羊飼いの嘆きの歌」
「愛は欺いた」(シューベルト) とか
「好きな場所」(メンデルスゾーン) とか
「わが女王よ、いかに」
「歌の調べのように」(ブラームス) とか
「祈り」
「音楽師」(ヴォルフ) とか
etc.etc...
CDや You Tubeなんかでは
もちろん 聴けるのですが。
やっぱり 師匠の選曲は マニアックなの??
リートの魅力は、(聴く側としては)
役柄を演じるオペラ以上に、
その歌い手の 持ち味が 全存在が
感じられるところかなあ。
たとえば たっちぃ師匠なら…
リートでさえも
(しかも、地味めな いかにも、のリートまでも)
生き生きと華やかに、オペラちっく ドラマティックな
表現になる。
やや抑制をきかせても…
内に 情熱や エネルギーを感じさせる。
聴き手の気持ちも 高揚する…感じ。
人間を愛して 世界を愛して、
人生を愛して 謳歌しようとする、
師匠の人間性そのまま といえるのだろうか。
すくなくとも、
師匠と弟子として関わるなかで感じとれる、
師匠の人間味あふれる姿と歌は
違和感なく一致する。
A野先生は。。。
面倒みのよい、あねご肌的な
たくましく おおらかな実像からは
ちょっと想像できないような、
繊細で優しく清楚な表現の歌い手。
歌にあらわれる姿のほうが
もしかしたら 先生の本質に近いのかも知れないが、
どちらも 先生が内に持っているもの なのだろう。
実像も、歌うすがたも、
自分の内にある面を克服したり 高めてきたりした結果、
いまにいたるものを
少しずつ獲得してこられたのだろう、きっと。
…と勝手気ままに こんなこと書いてるけれど、
いいのかな。
あまり深く読みこまずに
聞き流して(読みとばして)くださいませね。
とまあ、こんなふうに
どんな曲も だれが歌うかによって、
さらには
同じ人でも どんな状況のときに 何歳のときに歌うかで
ちがうものになる。
それが、リートでは 顕著にあらわれる気がする。
うたう側から考えると、
自分が はだかにされる気がする、
ごまかせない、かくせない。
知られてしまう、見られてしまう
ちょっと おそろしいような感覚。
そして わたしだったら、
落ちつきがないとか、
こうでなきゃあれ、あれでなきゃこう、と
両極端にしか 表現できないとか、
のんきなようで せっかちに結論を急ぐとか、
色っぽい場面でも ムーディーになれなくて
淡々とスルーしちゃうとか、
笑いに走るてれくささ とか、
緊張でかたくなりすぎるとか…
そんな面が、すべてもろに 表れてしまう。
でも、そういうのもあったうえで、
その歌を 自分の思いで表現したくなる…
かぎりなくむずかしいのに、こわいのに、
はまってしまう。
海のように、深くて ひろい世界…だわ。
次は、わたしが かよいはじめてから
ドイツリートの会で 習った曲を
書きだしてみようと思う。
(歌える、歌えない…は
このさい 考えずに、とにかく 習った曲ね)
とにもかくにも、
この マニアックな!?会に かよいはじめなければ、
であうことも 思い入れを深くすることも
なかっただろうたくさんの歌たち。
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