ある政党の内部事情など、特に私が言いたいわけではないが、ただ、我らが杉並区のことなどもあるし、杉並区民に話をしないといけない人もいるので、珍しく、一応、ある種の感想は、言っておこう、と思う。
立憲民主党の代表選は、本日告示され、23日投開票だという。
泉健太代表(50)が続投・立候補の意志を表明しているが、現在のリーダーであるにもかかわらず、立候補に必要な推薦人20人の確保が難しいのではないかという噂が流れていた。ここにきて、前回は彼を支援していた馬淵澄夫・元国土交通相(64)が、自らの代表選への出馬を断念すると表明したため、当然自分の方に来るだろうという考えで、ようやく20人確保のめどが立ったと、ほくほく顔のようだ。
自民党に比べれば議員数は遥かに少ないのに同様の「推薦人20人」の確保が必要となっているのを見直さなかったのは、枝野幸男・前代表(60)のとりまきが、その方が有利だということで揺るがなかったという噂も、聞かれる。私はなぜ彼が前回辞任しなければならなかったかよくわからなかったので、出ることじたいは何の不自然さもないとは思うのだが。
かつて首相時代に、とち狂ったとしか思われない形で解散し、安倍に政権を譲り渡した、あの野田佳彦・元首相(67)も、立候補する。小沢一郎というスタンドプレイか愚かなのかわからない行動をしがちな人も、この「どじょう」とあだ名される戦犯を担ぐというが、彼なりに何か考えているのだろう。そして映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」で知られる小川淳也議員も、なぜかこの野田どじょうを推すというから、やはり彼は総理大臣にはなれないだろうな、と思う。「総理大臣経験者だからいい」なんて理屈は通らない。彼はどう考えても「最低の総理」の一人だった。
何より、自民党と手を結ぶ可能性の強い国民民主や維新と組むことに抵抗がない者が代表では、野党とはいえない。
そして、わが中学の先輩である、江田憲司衆院議員(68)も立候補する意向である。れいわ新撰組は切れ味良く論を立てる「消費税引き下げ派」の彼のことをとても好きみたいであるが、それは彼自身の党内ではあまり役に立たないであろう。断言する物言いの「圧」の強さが敬遠されがちだと言われることの多い彼だが、中身が良ければそれでいいはずである。ただ、一緒に群れてくれる人が、どれだけいるのか。
最後に、菅直人・元首相は5日、当選1回ながら果敢に出馬を表明した、杉並区から出ている、吉田晴美衆院議員(52)の推薦人になる意向を、ようやく表明した。塩村あやか議員など女性議員たちも吉田議員支持を打ち出してはいるが、どうやら諦めムードのようだし、菅氏が率いる党内グループは自主投票を決めているというので、この朝に何かよほどの突発事件が起きない限り、吉田推薦枠に20人が揃うとは、思われないのだが……。
菅氏は、このごに及んで吉田氏と面会し、ようやく彼女の支持を決めたわけだが、よくよく考えるのも悪いことではないし、唯一の女性候補を応援するのももちろん良いと思いはするものの、いくらなんでも遅すぎやしませんか。
江田憲司議員と吉田晴美議員が組めばいいのではないかという意見は、実現すれば面白いとは思えるのだが、そのために何かの働きかけを始めるには、時間がなさ過ぎるし、やっぱり、遅すぎやしませんか。
で、やっぱり、この党の皆さん、自民党がこれだけダメだと露呈し、「敵失」で相当有利であるにもかかわらず、やっぱり、「政権を取りに行く」勢いを感じられないのですよね。自民党はこれ以上悪くはなれないくらいにダメダメなのだから、とっくに本気を出しておけば良かったのに、このていたらくでは、やっぱり、いくらなんでも遅すぎやしませんか。
写真は、杉並区の桜。三月。
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