Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

瀬々敬久監督最新作『菊とギロチン』

2018-06-16 | Weblog
瀬々敬久監督の最新作『菊とギロチン』。

なんと今私が携わっている『九月、東京の路上で』同様に、95年前、関東大震災の直撃を受けた時代を描く。
アナキスト集団・ギロチン社の面々と、女相撲の一行。
社会主義者抑圧、朝鮮人虐殺のシビアな状況をサバイバルしてゆく強烈な個性の人々が、東日本大震災後の現在を生きる我々に檄を飛ばす。しっかり四股を踏め、正面からぶつかれ、と。
別れが来るとわかっていても愛しあい、傷つけあう。振り返ってみればサヨナラばかり。これこそ青春映画である。

「相撲とギロチン」でなく、「菊とギロチン」であるところが、ミソだ。
「菊」が何を象徴するかは、言うまでもなかろう。いまは詳しく書けぬが。

三十年越し企画の自主映画?と言われてもポカンとするしかない、きちんと京都の撮影所で作った、3時間越えの、超大作。
廣木隆一監督『彼女の人生は間違いじゃない』も見事だった撮影・鍋島淳裕は、もう大家の風格である。

『現代能楽集 クイズショウ』に出演した韓英恵が、熱演。
『カムアウト 2016』『湾岸線浜浦駅高架下4:00A.M.(土、日除ク)』に出演の和田光沙が、しっかり脇を締めている。
前原麻希の大関ぶりも、見もの。

公開は7月7日(土)〜 テアトル新宿・他。

瀬々監督との出会いについては、毎日新聞に出たばかり。ここには出て来ないけど、間接的に京大西部講堂繋がりもあることがわかって笑ったこともある。

https://mainichi.jp/articles/20180606/dde/012/040/006000c

『菊とギロチン』情報は、こちら。

http://kiku-guillo.com

『九月、東京の路上で』情報は、こちら。前売開始は、あす。「前半割引」あります。

http://rinkogun.com/Kugatsu_Tokyo.html

瀬々敬久監督が登壇する『九月、東京の路上で』アフタートークは、8月1日・夜7時の回。
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