完璧……なんと空疎なことばであろう。人間のやることで、およそ完璧というものがあるはずがない。あるはずのないものをあるかのように思うことは、明らかに欺瞞だ。またもしそのようなものが仮にあったとしたら、それはおよそ退屈きわまりないものとなるであろう。もう生きることにおいてなすべきことが、すべて終わってしまうからである。
野口三千三『原初生命体としての人間 ― 野口体操の理論(岩波現代文庫)
』岩波書店、2003年、233頁。
完璧は退屈だ。
野口三千三『原初生命体としての人間 ― 野口体操の理論(岩波現代文庫)
完璧は退屈だ。