A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記507 「MOTOHIRO TOMII WORKS 2006-2010」

2011-05-26 23:40:18 | 書物
タイトル:MOTOHIRO TOMII WORKS 2006-2010
制作:中山真由美
編集:冨井大裕
デザイン:尾中俊介、田中慶二(カラマリ・インク
撮影:松本和幸(p.8)、柳場大(pp.1-7, pp.9-29, p.32)、安井香織(p.30)
翻訳:山本陽子
印刷・製本:大村印刷株式会社
発行:中山真由美、冨井大裕
発行日:2011年2月25日
定価:1000円
内容:
B5変型、32p、カラー

図版(31点)
「脱皮する彫刻―〈見る〉ことから〈こぼれおちるもの〉」梅津元(芸術学)
“Shedding Sculpture―"something spills out" from "looking"” Gen Umezu(Art Studies)
掲載作品リスト・作家略歴(折り込み)

購入日:2011年5月7日
購入場所:NADiff contemporary
購入理由:
 東京都現代美術館に〈MOTアニュアル2011 Nearest Faraway|世界の深さのはかり方〉を見た行った際、ミュージアムショップで見かけて購入。冨井作品は好きでたびたび見ているが、その秀逸な作品群の図版や資料がほしいと思っていたので、こういう小冊子の発売はうれしい。
 さらに本書は装幀・造本が凝っている。表紙を見るとわかるが、紙サイズが異なる8枚の紙が製本されているのである。したがって、ページが内側(折り目)に向かうにつれて、紙面が増える(図版面積が大きくなる)という構成となっている。ページごとに紙サイズが変わる作品集などかつて見たことがない。さながら冨井作品におけるものを積み上げて「成り立ちが全て見えている」スタック系の作品を思わせる装幀である。あいかわらず知的かつユーモアを感じさせる仕事がすばらしい。