A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記281 「アートの旅へ行こう!」

2009-06-24 23:05:07 | 書物
タイトル:美術手帖 2009年5月号 第61巻通巻921号
Editor in Chief:岩渕貞哉
Senior Editor:川出絵里、來嶋路子
Editor:斉藤哲郎、高橋実和、宮崎香菜、阿南愛、深澤友晴
Art Director:野口孝仁
Designer:宮外麻周、土井陵子、福本香織、松本健司(DynamiteBrothersSyndicate)
DTP:株式会社ゆとりある、株式会社光邦
印刷・製本:株式会社光邦
発行:株式会社美術出版社
発行日:2009年5月1日
内容:
特集:アートの旅へ行こう!
[ART TRIP 1]成宮寛貴さんと行く十和田市現代美術館の旅 平野太呂=撮影
[ART TRIP 2]麻生久美子さんと行く瀬戸内海の楽園、直島・犬島の旅 藤原江里奈=撮影
[ART TRIP 3]辛酸なめ子さんと行く「マーク・ロスコ」展 セラピーの旅 永禮賢=撮影
[PROJECT 1]日比野克彦 THE SEEDS TRIP「種は船」造船プロジェクト 種に乗って種子島へ
[PROJECT 2]遠藤一郎 別府現代芸術フェスティバル2009 別府と混浴温泉世界
[PROJECT 3]アンティエ・グメルス ブナ林を満たす“光”を求めて 越後妻有への内なる旅
[PROJECT 4]石塚元太良 Marginal Marge
[PROJECT 5]大巻伸嗣 アートな旅に持っていく本、旅に誘われる本
アートの旅の旬がわかる! 全国美術館&展覧会ガイド
アートスポット旅手帖2009 伊部玉紀=文 東ちなつ=切り絵・イラスト

[SPECIAL FEATURE]山下陽光十番勝負
WORLD NEWS
 London/Sao Paulo/Bangladesh/London/Berlin/謝慶/世界のアート注目トピックス
秋元康琉“アートのすすめ”Vol.8 ゲスト=和田秀樹
おんなのこしゃしん Vol.7 会田誠
日本の美術館100館の逸品を巡る1日 藤田千彩=文
画家たちの美術史 Vol.75 法貴伸也/中井康之=文 森田兼次=撮影
アクリリックスワールド Vol.51 苅谷昌江/石井芳征=文 石川奈都子=写真
子どもと美術 Vol.48 藤田千彩=文 佐藤兼永=撮影
愛と平和と未来のために Vol.5 遠藤一郎
コンペティション・ガイド2009
[ARTIST INTERVIEW] 椿昇 楠見清=聞き手
REVIEWS
伊庭靖子/日本の民画/京都市立芸術大学・愛知県立芸術大学 卒業・修了制作展/インシデンタル・アフェアーズ/ライト・[イン]サイト/全光榮/後藤輝/GEISAI #12
椹木野衣+清水譲+大森俊克+桂英史+鄭新永+工藤キキ+山内宏泰=文
INFORMATION
MOVIE/EXHIBITION/COMPETITION/BOOK/月刊美術史
常備店リスト+バックナンバー案内
次号予告+読者プレゼント
『美術手帖』定期購読割引サービスのご案内

BOOK IN BOOK
 ART NAVI 今月の美術館・ギャラリーガイド
 期待のアーティストに聞く!/今月のイチ押し展覧会!/
 美術館へ行こう!「ツェ・スーメイ」展/イベント情報
(本書目次より)

頂いた日:2009年5月20日
頂いた場所:なびす画廊
画廊の方より頂いたもの。いつも感謝しております。
さて、リニューアルした美術手帖を見てときどき思う。他の雑誌の真似をしてどうするのだと。今号においてもCASA BRUTUSのような特集・表紙で呆れてしまう。そもそも「手帖」サイズなのだから、せっかく遠方へロケした写真を見開きで使ってもインパクトが薄い。このような特集は情報としては助かるのだが、誌面としては難がある。ただ、美術手帖として全国の美術情報を扱うのはいいことだろう。いままで美術手帖は地方を軽視してきた感があるからだ。BOOK IN BOOKのART NAVIもほとんど東京の美術館、ギャラリーの情報しかなく、東京にいる人しか使えない代物で、地方軽視の態度が編集面から表れている。昔のように評論やインタビュー、座談会、展評といった読み物記事主体であれば、そのようなことも問題にならなかった。だが、情報誌という側面を持たせると具体的にならずを得ず、結果的に美術館、ギャラリーが集中する東京・関東圏の情報メインということになる。いまこそ、美術手帖は「手帖」を辞め、サイズ判型を変えるべきである。