A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記276 「国立国際美術館ニュース」

2009-06-19 23:13:20 | 書物
タイトル:国立国際美術館ニュース 第171号
編集・発行:独立行政法人国立美術館 国立国際美術館
デザイン:清嶋滋+studio TWEN
表紙作品:杉本博司《カリブ海、ジャマイカ》1980年
印刷:岡村印刷工業株式会社
発行日:2009年4月1日
内容:
「起源の写真、その現像としての事物―『杉本博司 歴史の歴史』によせて―」前川修(神戸大学人文学研究科准教授)
「「歴史の歴史」の始まりに立ち会って」児島やよい(キュレーター・ライター)
「「杉本博司 歴史の歴史」展のために」中西博之(当館主任研究員)
「在外調査報告 フランスの美術館などにおける教育普及活動の現況」藤吉祐子(当館研究員)
INFORMATION

入手日:2009年5月14日
入手場所:国立国際美術館
国立国際美術館において開催された<杉本博司 歴史の歴史>展(2009年4月14日―6月7日)に行った際、館内に置いてあった美術館発行のニュース。
 このタイプのニュース冊子は東京国立近代美術館だと「現代の眼」という冊子で発行されているが有料である。対し、大阪の国立国際美術館、京都の京都国立近代美術館は無料なのがうれしい。全8ページフルカラーで無料である。
 なお、<杉本博司 歴史の歴史>展は驚くほど鑑賞経験が考慮されたすばらしい展示であった。展示から「歴史」が立ち上がる緻密な構成からは、私たちに「美術」を見るという経験自体を問われることになるだろう。世の博物館の展示も杉本博司氏にキュレーションしてもらうとかなり違うのではないか、と見終わって考えた。