A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記275 「エルマガジン・アート」

2009-06-18 23:12:51 | 書物
タイトル:L magazine art
編集人:蔵均
エディター:太田真弓
コントリビューティング・エディター:竹内厚、中村悠介
アシスタント・エディター:坂本恵、岩城敬子、宮田まなみ
広告担当ディレクター:大西由紀子
広告管理・進行:五十嵐奈津子
販売担当ディレクター:松永幸伸
アート・ディレクター・表紙デザイン:川名潤
表紙ロゴデザイン:ヘルムート・シュミット
デザイナー:ひぐちゆきこ、北尾洋子、富田朋美
表紙写真:okajimax
モデル:忽那汐里
印刷:佐川印刷株式会社
営業担当:吉田宏次朗、斉藤将
DTP担当:三宅猛、川口正春、若代将辰、光上綾美、澤井麻衣、森鎮彦
編集・発行:株式会社京阪神エルマガジン社
発行日:2009年4月23日
内容:
エルマガジン特別編集
関西の美術館・アートスペース最新完全ガイド
完全保存版 京阪神アートブック 
関西50美術館の年間展覧会スケジュール付き

美術館と天使 忽那汐里×アサヒビール大山崎山荘美術館
美術館で「茶の湯」のススメ
日本の民族遺産「千家十職」。 国立民族学博物館
美術館に現れた、樂茶碗がはらむ世界。 佐川美術館 樂吉左衞門館
茶の湯のアートは眼と手のバトル? 大西清右衛門美術館
茶碗atミュージアム
美術館でお茶を一服。
La Mode du Musee
ミュージアム解体新書 
大阪市立美術館、京都国立近代美術館、兵庫県立美術館、奈良国立美術館、MIHO MUSEUM
[ふむふむ美術館]
 最近、「音声ガイド」使ってますか?
 新世代の「図録」デザイナーが活躍しています
 ある日の「監視員」日誌。
京阪神のアートな歩き方。
 大阪・中之島
 京都・岡崎
 京都・三条
 神戸・海岸通
建築とミュージアムのイイ関係。
文系女子のための美術館カタログ。
美術館 de デート
キング・オブ“デート美術館”のヒミツ。 サントリーミュージアム[天保山]
書き下ろし短編小説 藤野可織『大自然』
美術館デートを耳で感じるなら・・・。
映画で学ぶ美術館 de デート。
美術館でデートするための10カ条。
ノッてるアートスペースの企画力。
Mr.Dの関西ギャラリー案内。
’09-’10 関西50美術館 年間展覧会カレンダー
’09-’10 気になる展覧会を探せ。
INDEX
(目次より)

購入日:2009年5月14日
購入店:国立国際美術館
購入理由:
 大阪に来て、関西の美術館、ギャラリーのことを知りたいものだ、と思っていたら私のためにエルマガジンがこんな別冊特集を組んでくれているではないか。
 東京在住の人にはほとんど知られていないが、エルマガジンは2009年2月号をもって休刊した月刊の京阪神情報マガジン。関西に行くたびに毎号チェックしてしまうほど、特集や紙面がおもしろく好きな雑誌だった。ぴあや○○ウォーカーという見ても買う気になれない雑誌とは違って、この雑誌には編集部サイドの愛情というか、熱意が感じられたものだった。しかし、そういういい雑誌に限って休刊になったりするのだから、残念である。
 今号でも編集の視点が幅広く、古美術から現代美術まで取り上げ、さらに資料的な情報ページも豊富で、「美術館でデートするための10カ条」などという爆笑してしまうネタ特集まであってパラパラ見てるだけでもかなりおもしろい。
 その面白さを例えば「京阪神のアートな歩き方」という記事で見てみよう。京都・岡崎周辺の美術館、ギャラリーを手描き地図で紹介・掲載しているのだが、三条通りあたりに小さくこんな記述がある。

 「三条通り沿いの[肉の荒井亭]のコロッケは世界一。」

こんなことが書いてあるからエルマガジンはたまらない。こんなことは美術手帖には書いてない。私にはどこかのギャラリーが抜けてても、この記述があるだけでこれを書ける人生を持った人がいるという存在が感じられて嬉しい。ぜひとも復刊を望みたい雑誌である。