A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記271 「四季をめぐる51のプロポ」

2009-06-04 23:07:05 | 書物
タイトル:四季をめぐる51のプロポ
著者:アラン 神谷幹夫編訳
Jacket illustration:Arbres deformes par le vent, 1936 by Alain
発行:岩波書店/岩波文庫 青656-3
発行日:2002年3月15日
内容:
季節は人間と世界をつなぐ、時の結び目。その固有のリズムの中で人間の叡智が芽生え、開花し、埋葬され、再生する。しかし、人間はいつも季節にしたがっているわけではない。花鳥風月を友とする日本人の自然観とは異なった視角から、自然と対峙しつつ人間をみつめる、アランのプロポ51篇。凝縮された思索が一枚の紙葉に展開する。

購入日:2009年5月10日
購入店:外口書店
購入理由:
アランの”51 PROPOS SUR LES QUATRE SAISONS”の翻訳。
吉祥寺散歩をして、フラッと入った古本屋で購入。アランの本はよく見かけるが、この本を見たのは初めて。もしかして絶版かしらんと思い、購入してしまった。
春夏秋冬に章立てされ、季節ごとに瑞々しい言葉が溢れていて、新緑の季節こそ読みたいと思うが、季節ごとに読むのも楽しいかもしれない。季節を意識することは、感覚の波がゆっくりと滑らかになっていくようで、やさしい気分になる。人と比較などするより、季節へ目を移せばいい。ずっと素直でやさしい風が吹いている。