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入口には、麺好屋「ゆうじ」と同じ券売機が置かれていた。メニューは、ラーメン、チャシューメン、つけメンの三種類だけと非常にシンプル。女性用にミニラーメンなどと言うのもある。後は、大盛りメニューとご飯だけしかない。つまり、島の他のラーメン屋のように、ラーメン以外にも餃子や炒飯などを提供する中華料理屋スタイルではなく、ラーメン専門に特化した佐渡らしくない営業形態であり、結果的にはこれが功を奏していた。どこか横浜「家」系のこだわりラーメン店のような雰囲気である。
店内には二人掛席が3卓に4人掛席が1卓あり、6人ほどが座れる小上がりもあった。BGMにはラップ系の音楽が流れており、これは店主の趣味を反映したものであろう。厨房内では店主が一人でラーメン作りを仕切り、お運び担当の女性が一人加わっただけである。筆者は780円也のラーメンを注文した。お店の前の張り紙には「豚骨スープに魚介系のダシを合わせてあります」と書いてあったが、豚骨のようなしつこさやくどさが一切なく、むしろあっさり目の鶏がらスープのような感じで、魚介の香りがふんぷんと効いていた。魚介風味が豚骨味を上回る感じで、こってり系ではないため濃厚淡麗なコクのある旨味とでも表現できようか。このスープの美味さなら出世街道さんもその後塵を拝せざるを得まい。麺はそんなスープによく絡む中太麺で、しかも硬茹でしてあるので歯ごたえがいい。二枚あるチャシューは柔らかくて温かいが、メンマは、いちの店主さんも指摘していたが、少々安物を使用している感じがしないでもなくちと冷たい。具材は、これ以外は海苔と葱だけのシンプルさである。いつもは残すはずのチャーシューをこの日は珍しく完食してしまった。つまりそれほど美味かったと言う事なのだ。麺の量はほどよくて、大食漢の男性氏ならば物足りないかもしれない。だからミニラーメンは多分子供用であろう。さすがにスープを飲み干す事は遠慮しておいたが、筆者の結論は、いちさん同様、「佐渡で一番美味いラーメンは金井の麺処「若」」である。筆者の評価は文句なしの★★★だ。普段はラーメンなどはキャピトルホテル東急の「オリガミ」の高級パーコー麺以外は全く口にしない筆者だが、その美味い不味いは容易に分かる。筆者が食べ終える頃には建設作業員風の男性グループと中年おばさん二人組みが来店したが、昼時には満席になりそうな予感がした。金井には「クッチーナ」と言うパエリアの美味しいお店がある。「若」はそこから至近の距離にあり、両店ならば、都会からやって来た舌の肥えた観光客や帰省客にも自信を持ってお勧め出来る。来週から佐渡は帰省客で人口が1.5倍に膨れ上がるが、この両店の客足も1.5倍に増えるのは間違いなさそうだ。
お店の入口にある能書きを書いた張り紙
券売機
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