佐渡の翼

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麺好(めんこう)や ゆうじ(佐渡市佐和田中原)その1   投稿者:佐渡の翼

2011年11月02日 05時37分58秒 | 佐渡グルメ美味しい食べ歩記(ラーメン編)

かつて、セーブオン佐和田店の左隣に中華レストラン「一龍」と言うのがあった。ファミレス感覚で中華が味わえるお店だったが、折からの不況の嵐に晒されあえなく閉店した。その建物を利用し、2011年11月1日に「麺好(めんこう)や ゆうじ」なるラーメンダイニングと言う触れ込みのお店が新たに開店した。聞くところによるとこのお店、「だいまるラーメン」と同じ系譜のお店らしく、スープの味が「だいまる」さんのそれに酷似していたのはそのせいかもしれない。筆者は、オープン初日の、11月1日のお昼にこのお店を訪ねてみた。午前11時丁度にお店の前を通りかかったら、既に50人ほどの行列ができていた。たかがラーメン1杯に行列するのか?行列ができるラーメン屋として有名だった二見食堂が閉店したため、行列をしたくてうずうずしている暇な島民達が一斉に駆けつけたのだろうか?そう思わせるほど異様な光景であった。見ると、建設作業員風、スーツを着たサラリーマン風、電気工事屋風、リュックを背負ったラーメンおたく風のあんちゃん、そして若いおねーちゃんまでいる。平日のこの時間帯に行列に加われると言う事は、少なくとも官公庁の勤務者ではあるまい。行列作業が可能なのは、時間に余裕のある人、自営業、暇な無職の人々くらいである。行列を見ると、「何事か」?と行列したくなるのが大衆心理である事を巧みに突いた戦略のようだ。行列をわざと作らせて流行っているように見せかける戦略なのかもしれない。このお店、開店初日で多忙なためかしらぬが、開店予定時刻を30秒ほど過ぎていたのに客を中に入れようとはしなかったのが不思議だった。都心の百貨店などが新規に開店する際は、行列が長蛇の列となって不測の事態に陥る事を避けるため、通常ならば予定時間を早めて開店するからだ。

 

筆者はその場を通り過ぎ、佐和田海岸へ行き、しばし行列客の興奮が沈静化するのを待つ事にした。午前11時50分にお店に戻り、行列の最後尾に付いた。見るとまだ30人ほどが行列している。そして誰かが2時間待ちだと叫んだ。佐渡で2時間も待ってラーメンを食べるなどと言う事は、およそ信じられない光景である。都会の有名ラーメン店ならそれくらい待つのは珍しくもないのだが、大抵そう言うお店のラーメンの味は口ほどではなく期待はずれの事が多いのが通例だ。当ブログではかつて、九段下にある、行列のできるラーメン屋「斑鳩」で1時間ほど待たされた経験があるが、大したラーメンではなかった。今回はどうなのか?読者ならずとも大いに気にかかるだろう。人間が食事のお預けをくらって待たされる時間の限界は1時間ほどだと思う。案の定、行列開始から1時間を経過したところで、最初は冗談を飛ばしながら余裕しゃくしゃくだった、待っている人々の間から一斉に愚痴がこぼれ始めた。筆者の前に並んでいたおじさんは「行列するのは今日だけさ、1週間もしてみい、頼んだって客は来ないだろう」と捨て台詞を吐いた。筆者の後方に並んだ中年カップルのおじさんは、行列場所が日陰でしかも時折強い風が吹いてくるので、「今日はまだ暖かいから待つけども、寒かったら絶対待たんぞ!まあ~いい、いっぺん食うてみたら分かる。駄目だったら二度と来なきゃあいいだけさ」と、皆さん、それぞれに好き勝手な事を言ってガス抜きを図り、待つ退屈しのぎをしていらっしゃる。ふと見たら、行列の前方には車椅子姿の身体障害者まで並んでいる。玄関にスロープがあり、バリアフリーとなっているのは「一龍」時代からだそうで、老若男女、子供、ハンデイのある人まで様々な人が並んでおり、この行列は午後2時を過ぎても途絶える事はなかった。だが、時折吹きつける強風が冷たいため、2時間も待たせたらご老人などは風をひきかねまい。足腰の弱った老人ならば2時間も立たせっぱなしにしたら腰を痛めかねまい。案の定、疲れたと言って、行列から離れ、縁石に座り込むご婦人が続出した。お店側は待たせるのは構わぬし、待つのは客の勝手だが、老人や弱者に対する少々の配慮も必要かなと思った次第だ。持病のある人、身体障害者、妊婦などは別レーンで並ばせ、優先的に入店させるような工夫が必要かもしれない。中年カップルのおばさんは、「麺好(めんこう)や ゆうじはのお~、しばらく、「だいまるラーメン」で踏ん張っとったんだじゃあ~」と言った。すると、白シャツに黒のジレ、グリーンのエプロン姿の、まるでどこぞのフレンチレストランのギャルソンかと見まごうような格好のおにいちゃんが店から出てきて、並んでいる客に予約帳を示し、そこに名前と人数を書き込むようにお願いしていた。するとどこかのおばさんが「ようけ並んどるなあ~」と言ったら、このおにいちゃん「予想通りです」と胸を張った。当ブログ風に、このおにいちゃんの言葉を解釈するとこうなる、「佐渡の翼が盛んに佐渡で一番美味いラーメンはだいまるラーメンだと宣伝している。さすれば、その流れを汲む、ゆうじのラーメンだって美味いに決まっている」。無論、このお店の巧みな宣伝戦略があったのかもしれないし、その努力は大いに多としたい。だが、いくらなんでも2時間は待たせ過ぎである。たとえそれだけ待たせてもラーメンが美味ければ客は誰も文句は言うまい。果たして文句のないラーメンなのかどうか?

 

この続きの記事は明日掲載いたしますのでお楽しみにお待ち下さい。こう書くと、「佐渡の翼よ、お前だって、「ゆうじ」同様勿体ぶって読者を待たせるじゃないか」と思う人がいるかもしれない。それゆえ、佐渡の翼が何と言おうと、このお店のラーメンのお味が気になってしょうがないと言う人は、行列覚悟で是非とも本日このお店を訪ね、自らの舌でお味のほどをお確かめ頂ければと思う。諸君らの来店をお店側は必ずや心から待ち望んでいるであろう。



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