佐渡の翼

佐渡の観光名所紹介、佐渡の宿泊施設の宿泊記、佐渡の全飲食店と東京都内高級レストランの食べ歩記、ヨーロッパ及び国内旅行記事

麺好や ゆうじ(佐渡市佐和田中原)その2   投稿者:佐渡の翼

2011年11月03日 02時59分09秒 | 佐渡グルメ美味しい食べ歩記(ラーメン編)

行列開始から1時間が経過しても行列の中ほどまで進んだだけだった。何故にこのように行列渋滞が早く解消しないのか?その理由はお店に入ってからようやく分かった。1時間45分が経過して、ようやく玄関内側に設けられた、病院の中待合室のような定員9名が座れる空間へと招き入れられた。そして見知らぬ9人が向かい合う異様な時間が流れた。全員無言でひたすら自分の名前が呼ばれるのを待った。まるで診察の順番を待つ患者のような雰囲気である。誰もが押し黙り、じっと耐えて待つ、まるで患者そのものだ。何で、たかがラーメンを食べに来ただけで患者と同じ心理状態にさせられなければいけないのか?ただでラーメンを食べさせろとは言ってはいない、ちゃんと金を払っているのだ、おかしいんじゃないのか?そう感じたのは筆者だけではあるまい。日本橋の高島屋の特別食堂でもわざと30分ほど待たされるが、待つ場所はホテルのロビーと同じ高級感のある広々とした待合室である。そして待たされた後には極楽の空間とサービスと美味しいお料理が用意されているので別に苦にはならない。しかるに、いかにここが佐渡だからと言って、待たせる空間が病院の待合室さながらで言い訳がない、そう思えるほど既に我慢の限界に達していた。更にこの待合室で10分ほど待たされた。隣に座った腹出り中年おじさんが盛んに後ろを振り返るので落ち着かない事おびただしく、いやあ~な時間が流れた。ようやく予約帳ギャルソンが、まるで病院の看護師が、先生が待つ診察室へと患者を呼び込む姿さながらに、筆者の名前を呼んだ。筆者の前に並んでいたおじさん二人組よりも早く名前が呼ばれたのは一人客ゆえなのだが、日本橋高島屋ならば、まるで勝ち誇ったかのような表情で、「どうだ」と言わんばかりに周囲を睥睨しながらゆっくりと立ち上がるところだが、こんなところでそんな大仰な芝居をしても誰にも受けないだろう。そう思いつつ、おずおずと席を立ち、お店の中に入った。すると今度は本待合室のソファーがあり、そこでまたしても待たされる羽目となった。一体いつまで待たせるのか?待たせればいいってもんでもないだろう?たかがラーメンを食べるだけのために、何でこんな拷問さながらの苦痛を、それも金を払ってまで受けねばならぬのか?既に怒りは頂点に達していた。佐渡の人々は相当我慢強い、と言うよりも何も知らないからなのだろう。佐渡の翼が美味いと言うラーメン屋と子弟関係にある店だから、無条件で美味いと思い込む佐渡島民!ああ~、このブログも相当罪な事をしたものだ。このお店、食券の自販機を備えて可能な限りの経費節減を図っていたが、初日は混乱を避けるため、レジで事前にオーダーして前金を払うシステムになっていた。ようやくレジの前に来るように促され、筆者はお店一押しの魚介系豚骨醤油ラーメン(730円)を注文した。すると別のギャルソンが、一人客用のカウンター席へと案内し、回転椅子をくるりと回して席を客の方に向けた。これが田舎臭くて思わず鼻でせせら笑ってしまった。あのねえ~、客の椅子と言うものは回すものじゃなくて引くものなの。こんな接客サービスを従業員に教育しているようではセンスが田舎丸出しなのを証明しているようなもの。服装でお洒落感を演出しているつもりらしいが、食券の自販機と言い、「誠に申し訳ございませんが、お水とおしぼりはセルフサービスとなっております」と慇懃に伝える物言いと言い、噴飯物と言うよりも、臍で茶を沸かしたくなるくらいの面白さである。久々の田舎丸出しオンパレードの大ヒット!この面白さでこのお店、きっと繁盛するだろうな、いや、この面白さを続けて欲しいので繁盛してもらいたいな。そんなに勿体ぶるんなら、お水やおしぼりはスタッフがお客様の所まで運べばいいだろう!券売機システムなどという両津の「あじゃあじゃ」の真似などせずに、どうせ高級ぶりたきゃあ~、都心のホテルのように、お客様のお席でお会計をくらいやったらどうなんだ!そんな陰口が聞こえてきそうである。

 

見るとカウンター席は8席ほどあるのに、座っている客は一人だけ。なんだ空いてるじゃないか、なのに何でこんなに待たせたのか?店内は行列客を全員入れてもなお余裕があるくらいの広さに思えたが。渋滞の原因は、流入する車の数が多いか、あるいは道路工事のために片側交互通行の場合のどちらかである。食べ終えてお店の入り口から出てくる人の頻度をつぶさに観察してみたら、およそ10分に二人又は二組の割合だった。つまり、客が出てくるのと入れ替わりに次の客を入れているような感じなのだ。鋭い読者はもうお気づきであろう。そうなのだ、このお店は片側交互通行と同じような事を意図的にやっていたからいつまでたっても渋滞は解消しなかったのだ。通常のラーメン屋ならば、お店のキャパ一杯に客を詰め込み、次から次へとラーメンを供給し、食べ終えたらさっさと客を送り出し、次の客を迎え入れる。そうやって客の回転をよくして儲けるのが常道だが、このお店はあえてそれをせずに、座席に余裕を持たせたゆったりめの空間で客にラーメンを味わわせる戦略として入店制限をしたようだ。高級フレンチならばゆったりとした空間で洒落こみながらそれを優雅に味わえばいいのだが、ラーメンにそれを求めたら田舎丸出しである。ラーメンにフレンチレストランのギャルソンの格好は似あわないし、あまりにもギャップが大きすぎて笑い話の種にしかなるまい。何を考えておるのか?だからそれが裏目に出た。ラーメンなどと言うB級グルメは手早く食べてさっさと帰る客が大半で、客の回転をよくして薄利多売で稼ぐのが基本!本来、大衆B級グルメとお洒落は相反するコンセプト!それをあえてラーメンダイニングなどと言う田舎臭いネーミングでフユージョンさせたのがそもそもの間違いの始まりではないだろうか?そういうストラテジーは、そうするテクニックがあり、なおかつ都会ならば通用する手法なのだが、佐渡では、味のレベルの高さを伴わなければ、まず受け入れられないだろう。この辺に戦略の甘さがあったように思えてならない。厳しい言い方だが、覆面の有料モニターに頼んでもこれほど正直な感想は恐らく書かないと思う。このレポート、明日に続きます。

 



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