ハクやし!
この頃ボクはものすごーく毛が抜ける。
母ちゃんは汗ボタボタ流しながら、ほとんど毎日ブラッシングとかいうことをしてくれる。
嬉しいけど、午前中は暑いし、夕方は蚊にくわれるし、嬉しくないような面もある。
母ちゃんは夢中になりすぎて、力入れすぎるから、ボクはゴムの梳かしてくれている四角いものをちょっと噛みにいく。
すると母ちゃんは「ゴメンゴメン、力いれすぎてたな。痛かったか」と謝ってくれるけど、すぐまたチカラ入ってるし。
でも、かまってもらうのは嬉しいから、母ちゃんにすりよったりもする。
そしたら、母ちゃんのむき出しの腕や足にボクの毛がいっぱいついて、母ちゃんも白犬さん系になっている、仲間や!
でも、今日はとんでもないことをされた。
ボクが音をコワイことを知ってるのに、、、。
掃除機出してきて、
「ハク~、母ちゃんが傍にいるから、何も怖くないでーーー」と甘い声を出して、掃除機でボクノコト吸い始めた。
ボクは逃げるとこがないので、玄関の戸にカラダをすりつけ、精一杯の抵抗のつもりやけど、母ちゃんは首輪をつかんで「こわないで~」
そんなこと言われてもコワイもんはコワイ。
ほんま、この人何するかわからん。
凛太郎兄ちゃんには聞いてはいたけど、ほんまに噛むし。キャウインで言うまで噛むし。
ボクはここに来るまでは、ニンゲンに噛まれたことはない。
ここにくるまでは、ニンゲンがコワイと思うような随分とひどいことはされたような気がするけど、噛まれたことはない。それだけは確かや。
噛まれることもあるけど、「ハク~」と言うて、くっついて両手でカラダごと抱いてもらえるのはものすごく嬉しい。
そやから、母ちゃんの塩辛い首やカオを舐める。感謝の気持ちや嬉しい気持ちの他に、これはこれでちょっと美味しいし。
それから、母ちゃんはボクをひょいと抱いてくれる。いつも抱いてもらっている凛兄ちゃんが羨ましかったけど「アンタも抱いたげよ」と言って抱いてくれるのはなんか嬉しい。
話が飛んだけど、掃除機で吸われるのはあんまり気持ちようないけど、またきっとされるような予感がする。
凛兄ちゃんは、ガムテープやコロコロいうもんでされたこともあるそうや。
せやけど、掃除機の経験はないて、母ちゃんが仕事に行った後で聞かせてくれた。
ボクはニンゲンに優しいされたこともあったと思うけど、コワイことされた記憶のほうが強く残っているみたいやから、散歩に行っても、他所の人が傍に寄ってくると、今も腰がひける。
前みたいにおっぽが勝手に巻き込まんようになっただけ進歩してるらしいけど。
でも、ニンゲンみんながコワイのではないということは、わかってきた。
母ちゃんと兄ちゃんとと3人で行く、凛兄ちゃんのガールフレンドの家のお母さんだけは、始めから怖くなかった。あれは、母ちゃんの家に来た次の日のことやったけど。なんでやろ?
ボクが母ちゃんの家に来る前の記憶は、日に日に薄れてきている。母ちゃんが犬語がわかったら喋るのやけど。
凛兄ちゃんが「ボクラがニンゲンのコトバが解るほど、ニンゲンはボクラのコトバを理解せえへん。ぜんぜんわかってへん。母ちゃんは何するかわからんとこはあるけど、一緒に住んでてアホやと思うこともあるけど、まあええのんとちゃう。コトバは通じんけど、目でもの言うたらわかってくれることもあるし。けどあんまり期待はせんこっちゃな」って言うてた。
凛兄ちゃんは家の中、どこでも好きなところに行けて、ボクは1日中ケージの中やけど、大きなケージを買ってくれてからは、伸びもノビノビできるようになったし、今はまあ幸せっちゅうヤツやな、きっと。
せやけど、掃除機とドライヤーはイヤや。
ランキング3種類に参加しています。ポチっとしていただければ3匹ワンニャンうれピーでっす!
にほんブログ村
webでエッセイ公開中
イケメン・ハク 携帯版はこちら
吾輩は凛太郎である/そしてその母である 携帯版はこちら
道草を食べるお話道草探検隊 携帯版はこちら
読まれて、気に入っていただけたら、本の下にある「お気に入り」ボタンをポチっとお願いします。
この頃ボクはものすごーく毛が抜ける。
母ちゃんは汗ボタボタ流しながら、ほとんど毎日ブラッシングとかいうことをしてくれる。
嬉しいけど、午前中は暑いし、夕方は蚊にくわれるし、嬉しくないような面もある。
母ちゃんは夢中になりすぎて、力入れすぎるから、ボクはゴムの梳かしてくれている四角いものをちょっと噛みにいく。
すると母ちゃんは「ゴメンゴメン、力いれすぎてたな。痛かったか」と謝ってくれるけど、すぐまたチカラ入ってるし。
でも、かまってもらうのは嬉しいから、母ちゃんにすりよったりもする。
そしたら、母ちゃんのむき出しの腕や足にボクの毛がいっぱいついて、母ちゃんも白犬さん系になっている、仲間や!
でも、今日はとんでもないことをされた。
ボクが音をコワイことを知ってるのに、、、。
掃除機出してきて、
「ハク~、母ちゃんが傍にいるから、何も怖くないでーーー」と甘い声を出して、掃除機でボクノコト吸い始めた。
ボクは逃げるとこがないので、玄関の戸にカラダをすりつけ、精一杯の抵抗のつもりやけど、母ちゃんは首輪をつかんで「こわないで~」
そんなこと言われてもコワイもんはコワイ。
ほんま、この人何するかわからん。
凛太郎兄ちゃんには聞いてはいたけど、ほんまに噛むし。キャウインで言うまで噛むし。
ボクはここに来るまでは、ニンゲンに噛まれたことはない。
ここにくるまでは、ニンゲンがコワイと思うような随分とひどいことはされたような気がするけど、噛まれたことはない。それだけは確かや。
噛まれることもあるけど、「ハク~」と言うて、くっついて両手でカラダごと抱いてもらえるのはものすごく嬉しい。
そやから、母ちゃんの塩辛い首やカオを舐める。感謝の気持ちや嬉しい気持ちの他に、これはこれでちょっと美味しいし。
それから、母ちゃんはボクをひょいと抱いてくれる。いつも抱いてもらっている凛兄ちゃんが羨ましかったけど「アンタも抱いたげよ」と言って抱いてくれるのはなんか嬉しい。
話が飛んだけど、掃除機で吸われるのはあんまり気持ちようないけど、またきっとされるような予感がする。
凛兄ちゃんは、ガムテープやコロコロいうもんでされたこともあるそうや。
せやけど、掃除機の経験はないて、母ちゃんが仕事に行った後で聞かせてくれた。
ボクはニンゲンに優しいされたこともあったと思うけど、コワイことされた記憶のほうが強く残っているみたいやから、散歩に行っても、他所の人が傍に寄ってくると、今も腰がひける。
前みたいにおっぽが勝手に巻き込まんようになっただけ進歩してるらしいけど。
でも、ニンゲンみんながコワイのではないということは、わかってきた。
母ちゃんと兄ちゃんとと3人で行く、凛兄ちゃんのガールフレンドの家のお母さんだけは、始めから怖くなかった。あれは、母ちゃんの家に来た次の日のことやったけど。なんでやろ?
ボクが母ちゃんの家に来る前の記憶は、日に日に薄れてきている。母ちゃんが犬語がわかったら喋るのやけど。
凛兄ちゃんが「ボクラがニンゲンのコトバが解るほど、ニンゲンはボクラのコトバを理解せえへん。ぜんぜんわかってへん。母ちゃんは何するかわからんとこはあるけど、一緒に住んでてアホやと思うこともあるけど、まあええのんとちゃう。コトバは通じんけど、目でもの言うたらわかってくれることもあるし。けどあんまり期待はせんこっちゃな」って言うてた。
凛兄ちゃんは家の中、どこでも好きなところに行けて、ボクは1日中ケージの中やけど、大きなケージを買ってくれてからは、伸びもノビノビできるようになったし、今はまあ幸せっちゅうヤツやな、きっと。
せやけど、掃除機とドライヤーはイヤや。
ランキング3種類に参加しています。ポチっとしていただければ3匹ワンニャンうれピーでっす!
にほんブログ村
webでエッセイ公開中
イケメン・ハク 携帯版はこちら
吾輩は凛太郎である/そしてその母である 携帯版はこちら
道草を食べるお話道草探検隊 携帯版はこちら
読まれて、気に入っていただけたら、本の下にある「お気に入り」ボタンをポチっとお願いします。