読書感想文。

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「ふたつめの月」を読んで。

2007-08-30 12:44:51 | 作家さん/か行
近藤史恵さんの「ふたつめの月」を読了しました。

期待していた通り面白くて、満足度は75%です。

「人は辛いことを乗り越えるために怒るんだって。怒ったり、憎んだりするんだっって。」
「怒ることも必要なんだって。怒らないでいると、心が壊れてしまったりするんだって」

上手な怒り方が私にはまだ見つかってません。
ちゃんと消化して別のエネルギーに変えられるようになりたいです。

「昔はうれしいことや楽しいことが、もっと自分の中に長くとどまっていたような気がする。」
「今は違う。どんなに幸せなことがあっても、それはあっという間に久里子の中を通り過ぎて、気がつけば「当たり前」になってしまっている。」

最近何かに感動したとしても、その効果が長続きしないです。
良くも悪くも『波』がない感じで、ぬるま湯のような毎日がたまらない。

「不幸になる人の多くは、相手がなにかをしてくれるのを待っているんだ。相手がなにかしてくれれば、今の状況も変わるかもしれないと思って待っている。でも、そうではなくて、自分の心が決まるのを待ちなさい。そのふたつは、大きく違うよ」
「もし、間違っても、しくじっても、自分の選んだ方向なら、それなりに歩くことができるものだよ。自分で選ばずに、嫌々歩く道が、いちばんつらいはずだ」

自分が選択したはずの現在なのに、後悔してる気持ちがあります。
自信を持って自分の人生を送れる日はいつになるんだろう。

それでは、また。


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