読書感想文。

メインは読んだ本の記録です。

「ボーダレス」を読んで。

2019-08-07 20:24:10 | 作家さん/は行
誉田哲也さんの「ボーダレス」を読了しました。

序盤は各視点からのストーリーだったので、登場人物たちが繋がるまではモヤモヤしました。
繋がってからは読みやすくなりましたが、もうちょっとダークさが欲しかったです。
満足度は65%です。

「生き方と死に方って考えたら、まるで逆のことのように聞こえちゃうけど、でもさ・・・・・・命の使い方、っていい方をしたら、同じことなんじゃないかな。どう生きるかと、どう死ぬかって、自分の命をどう使うか、って意味では、たぶん同じことなんだよ」

身の回りで誰か亡くなったわけではないのに、最近「死」だのについてぼんやり考えることが多くなってきた気がします。

積極的に死にたいわけではないし、かと言って長生きしたいわけでもなく・・・。
ある日突然バッサリと断ち切られるようなラストを迎えたいものです。

それでは、また。

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
神はサイコロ遊びをする (ああいえばこういう熱力学)
2024-04-27 08:27:40
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタインの理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
返信する

コメントを投稿