ロイス ジャズ タンノイ

タンノイによるホイジンガ的ジャズの考察でございます。

キリ・テ・カナワ

2006年10月10日 | レコードのお話
「これは、キリ・テ・カナワの若い頃の、そうとう珍しいものだと思います」
長身の客は1枚のCDを取りだした。
「ポーギーとベス」の有名な子守歌『サマータイム』を聴くと、ジャズ・ナンバーになったMJQの名演が、浮かんでしまう。
もう1枚CDがあって、大成したキリ・テ・カナワのソプラノ歌手の力量を聴かせるプッチーニのトゥーランドット姫は、かぐや姫のように相手に3つの謎を出す劇の展開が熱演だ。
御自分でアンプを造られるそうであるが、さすがに大音量を望まれて、どんどんボリュームを上げて音の洪水に埋没するようになってもタンノイはやかましくは鳴らない。
一服の茶を喫したように「とても良い音です」と静かに申されて席を立った。


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