サッカールーの何でもござれ

サッカーとオーストラリアに関するサッカールーのエッセイです

平和も愛するサポーター

2005-03-08 18:25:05 | Weblog
「サッカーを愛するように平和も大切にしたい」。一見、ごもっともなように聞こえるが、レッズと憲法九条をともに語る団体「REDS&PEACE」って、いまいち理解できない。

これまで選手が政治的メッセージを披露するような場面もあったが、それはあくまでもすでに起こっている戦争をやめろといった直接的なメッセージであり、政治活動ではなかった。

イタリアのラッチオのサポのように右翼的な性格のウルトラスもあるが、彼らは人種差別を前面に出したり、かなり排他的であり決してマジョリテイにはなりえないし、もとよりラッチオを愛するのと人種差別は別ものである。

つまりスポーツを政治的メッセージの発散として利用する場合は、あくまでもスポーツをその場所、道具として使っているわけで、サッカーを愛するのと平和を愛することは別の次元である。

スタジアムに足を運ぶ人は、純粋にサッカー、あるいは自分の贔屓のクラブを応援したいから足を運ぶわけで、その中には護憲派もいれば保守派、右翼もいるでしょう。男尊女卑の人もいればフリーターの人もいるだろうし、キャリアの官僚さんもいるでしょう。

そのような多種多様な人々の最大公約数がサッカーであり、サッカー以外のことは見たくも聞きたくもないでしょう。スタジアムで騒ぐ応援をしたければゴール裏に行き、歌を唄うであろうし、騒ぎたくない人は余計に金を払ってメインスタンドでも行くでしょう。

そのような場所で「会の旗を作りスタジアムで掲げる予定」だそうだが、どうして自分の主義を人に押し付けようとするのだろうか。筆者はどちらかと言えば護憲派であるが、護憲をテーマにしたメッセージを聞きたければ、その類の講演会なり、政治集会に行きます。

よそでやってほしいですね。

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