サッカールーの何でもござれ

サッカーとオーストラリアに関するサッカールーのエッセイです

栃東の95%の強さ

2006-03-18 18:41:58 | Weblog
まだ7日目で決まったわけではないが、栃東の横綱昇進はまずないでしょう。朝青龍と白鵬が7連勝だし、すでに星2つの差がある。これから朝青龍、白鵬、カロヤンとあたるわけで、もう1敗もできない。数字からみればかなり栃東の優勝は不可能に近い。

準優勝でも13勝あれば昇進の可能性はあるが、残りを全勝するという点では優勝と同じことだから無理。ということで栃東の昇進はなくなった。

栃東は怪我が多い力士なので、強い時と弱い時の差が大きい。また100%の安定感がない。この場所で優勝すれば横綱だというチャンスをものにできない。朝青龍が常にぎりぎりの勝負に勝って、優勝を続けてきた強さと比較すると、95%の強さしかない。

では残りの5%は何が違うかというと、気合、精神力、決定力である。これはサッカーと共通している。気合の足りない代表のように言われる千代大海と朝青龍を比べれば、精神力の差は一目瞭然。

朝青龍もだいぶ丸くなったように見えるが、旭鷲山のベンツのサイドミラーを壊したあの気迫が栃東にも欲しい。どう考えても栃東が朝青龍のベンツを壊すとは思えないが。

千代大海ならば即日休場間違いなしの靭帯損傷でもがんばっているカロヤンはとても痛々しい。

今日の一番に勝って星をひとつ戻した魁皇を見ていると、人生は本当に大変だと痛感した。

コメントを投稿