サッカールーの何でもござれ

サッカーとオーストラリアに関するサッカールーのエッセイです

谷選手

2008-08-10 09:35:16 | Weblog
女子サッカーはアメリカ相手に勝てるとは思えなかったので、まあ順当負けであった。他の組の3位は勝ち点3あげているので、日本はノルウエーに勝たない限り決勝Tは不可能。NZに勝てなかった時点でこうなるのは分かっていたので残念といえば残念。今晩の男子はどうでしょうか。

さて柔道の谷選手は残念だった。アテネ五輪では柔道初日で男女が両方とも金メダルだったから。今回は柔道ではもう金メダルは取れないような気もしてきた。筆者は塚田選手のファンなので、マキちゃんにはがんばってほしい。

2000年シドニー五輪の柔道初日を筆者は見に行ったので、田村選手と野村選手の金メダルの瞬間を見ていた。田村(そのあと谷)選手のピークは多分2000年ごろだったのだろう。それでも1992年から2008年まで5大会連続でメダルを毎回取ってきたのだから偉大である。

シドニーの柔道会場は観戦者の半分以上、いやもっとかな、とにかく大多数が日本人だった。ほとんどホーム状態の中で、田村選手が優勝しバックスタンドにいた関係者に抱きついた瞬間、日本のマスコミのカメラが殺到して、多分50人以上のカメラマンが一斉にフラッシュをたいて、異様な状況になった。

あのとき田村選手は「待ち焦がれていた恋人」と金メダルを表現したが、あの瞬間が彼女の競技人生の中で最高の瞬間だったと思う。

その次に行われた男子60kg決勝では野村選手があっさりと優勝した。あまりの早さで勝ってしまったので、筆者は目の前の中国人の観戦者が立っていて見えなかったので、じゃまだから座れと言い争っていた最中に野村選手はあっさりと勝った。多分1分もかかっていない1本勝ちだった。

野村選手は勝った瞬間、日本の柔道選手としては珍しく畳の上で右手を高々とあげた。野村選手五輪連覇の瞬間だった。

あれから8年。野村選手は代表にも選ばれずに引退。谷選手はまさかの銅メダルで引退を示唆と時代は変わり、誰もがそれぞれ8才年をとった。

サッカーでいえばシドニー五輪のメンバーは中田ヒデ、高原、稲本、中村俊輔、中田コ、柳沢、OA枠で楢崎、森岡(もう一人のOA枠は誰だったか?)と今の五輪メンバーと比べるとかなりレベルが高い。このここにあげた選手は中村以外は2002年WCの主力となっている。今年の五輪メンバーの中で2010年の主力になれるような選手はいるのだろうか?

谷ショックで時の移り変わりを感じた。

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