パリ・オリンピック2024が終りました。
選手はみんなよく頑張ったと思います。しかし運営がひどかった。日本選手団の幹部もひどかった。
オリンピックは特に構成・公平でなければならないハズ。
① 出場機会の公平、公正。
② 競技運営の的確さと公平、公正。
③ 審判の的確な技量と公正・公平な判定。
お粗末がたくさん目につきます。
女子選手の性別疑惑。XY染色体をもつなら、普通は男性です。その疑惑があるのにIOCは「パスポートに女性とある」ことを根拠にする。それだから性転換と誤解されて批判が集まるのです。XXであること、あるいは卵巣があることを証明すればよいのです。何も難しくありません。そして疑惑の選手が2人とも金メダルとは、とほほ。
アーティスティックスイミングでは、プールの水深が通常より80cm浅くなっていることが現場初めて分かったと言います。日本の責任者が聞いていなかったのか、まさか世界に周知がされなかったのか。
柔道では疑惑の判定のオンパレード。見るに堪えないひどさ。審判の技量が低すぎるという意見が多いようでしたが、世界最高の大会がそれではやめてしまった方が良いのではないですか? 日本の抗議も甘かった。毎度のことなのだから、きびしく抗議する覚悟をしておくべき。
特に酷かったのはスポーツクライミングのボルダーで、日本女子選手が背が低くて最初の手がかりに手が届かず、競技ができなかったこと。これが0点だったのに、リードでトップになり合計で4位。いくら何でも手が届かないように設定してあるというのはひどいイジメです。日本チームはなぜやり直しを要求しなかったのでしょうか。
日本選手団では体操女子選手が飲酒・喫煙で出場辞退。未成年で飲酒・喫煙はたしかに良くないが、一発退場というほどひどいことですか? たまたまのことだったら、注意したりけん責したりということで良かったでしょう。わざわざ日本に呼び返して相談の上辞退、というのは辞退させる圧力があったと思われても仕方がありません。酒・たばこはご法度と言っても、一生をダメにするようなことを自発的に強要するなどあってはなりません。
マラソンの補欠解除も、なんで3人出ないのかと思ったら、8/2 に補欠を解除した後なのでダメとのこと。しかし五輪では前日までに補欠差し替えが可能なのです。ある正選手の調子が悪いという申し出は補欠解除日の翌日だったと言いますから、わざと補欠が出れないようにしたのではという疑惑があります。但しこれは選手本人への批判ではありませんので誤解なきよう。
まだまだ。体操女子では判定に抗議して3位に上がった選手の、抗議した時間が制限時間より4秒遅かったというので順位を元に戻したというドタバタがあったそうです。小学校の運動会でもやらないようなお粗末ぶり。
セーヌ川の汚水問題やら、ジェノサイト実践中のイスラエルの選手が堂々と出場していることやら、五輪が輝かしいものだった時代はもう過ぎたようです。