魔人の鉞

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エスカレーター歩行禁止は、行き過ぎでは?

2021-04-04 07:54:14 | 時事問題

2021年3月に埼玉県議会で 「エスカレーターの安全な利用の促進に関する条例」 (エスカレーター歩行禁止条例) が制定されて、全国初として話題になっています。エスカレーターでの歩行で事故が多く危険であるということですが、エスカレーター事故は巻き込まれ、転落、ベビーカー車いすでの利用による事故が多いと思います。歩行だけによって重大事故につながったケースはごくマレでしょう。しかし詳しいデータが見つかりません。

手すりにつかまろう」 キャンペーンは意味があると思いますが、歩く場合も手すりに摑まれば安全です。

ロンドン? での調査で静止して乗った方が交通量が多い、という結果が出ているそうですが、急ぐときは歩きたくなります。ちょっと計算してみました。

① 1段に2人が静止して乗ったとき、エスカレーター速度を毎秒1段とすると、1分間での運送人数は120人。

② 片側を歩行するとしたとき、歩行の速度を毎秒 1.5段 とすると、歩行側の速度は歩行速度+エスカレーター速度で、毎秒 2.5段。ただし歩行の安全ためには軸足を含め3段必要と考えると、歩行側の速度は毎秒 約 0.83段 となり、歩行側の運送人数は1分間に約 50人。静止側と合わせて1分間での運送人数は110人。

これで比較すると確かに毎分運送人数は全静止のほうが9%ほど多くなります。

一方、通行人の通行所要時間はどうでしょうか。60段のエスカレーターで、

① 全静止の場合は、エスカレーター速度毎秒1段なら通行所要時間は60秒。

② 歩行側の通行所要時間は、歩行者速度を毎秒 2.5段として 24秒。半分以下になります。

こうして比較すると、運送量は全静止がやや多いが、急ぐ人にとっては歩行が断然早い、ということになります。そしてベルトをつかみながら歩行すれば安全です。

急ぐ人のために片側を開けるのはすばらしい慣習です。むりに抑止しようとしても、難しいでしょう。歩く人も静止の人にぶつからないよう気をつける必要があります。片側しかつかまれない人がいる、という話もありますが、片手が使えればつかまれるでしょう。こう言うと横柄でしょうか?

私は静止を強要されるのは嫌です。睨まれたりするかもしれませんが、今後もエスカレーター歩行を続けます。

 

 

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