怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

義母に初めての料理

2018年12月31日 | 健康
これを材料にした料理を義母は人生ではじめて作った。

ブレッツェはドイツ人移民などにより古くから世界中に広まっているらしい。
だが、ここ以外ではかなり高価なので、これを10個ほど買ってわざわざ薄切りにして水分を加えて練って団子に形作り茹でる、などということはもったいなくてできないだろう。

ここでは古くなって固くなったパン類の再利用の方法としてパンを団子にする料理がある。
普段は普通の白い丸いパンなどを使う。その品はブレッツェの三分の一程度の値段なので使いやすい。
義母は、この高価な材料を今までの人生で使えなかったのだろう。私がフードシェアリングでもらってきたんだ!
少しは家計に貢献しているいいヨメさ。
薄く切って卵、牛乳などで崩しながら混ぜる。
団子に丸め、沸騰したお湯で数分、火を弱めて10分ほど待って出来上がり。

↑。最近義母はますます一人で料理することにこだわっているような印象だ。もう、私が手伝う隙はない。
なんだかねぇ・・・

ウチではこうしたソースと一緒に食べる。
レストランなどでは肉料理の付け合せになっている写真をよく見かける。(現物に出会うことはめったにない私の生活)

茹で上がった団子を半分に切って、ちゃんと火が通っているか確かめたところ。

上手くできた。また、おいしかった。
もしかしたらあと数十年、私が死ぬまで台所の主導権は義母かもしれない。
ま、それも私の人生さ、と受け入れる心の余裕ができた2018年。

来る年には、ますます心の余裕ができて、周囲のドイツ人や在住外国人に何を言われても冷静に怒鳴ることなく返答できるようになりたい。今年はかなりやってしまったものだ。ここの人々の自己主張の強さに苛立つのをどうにかしなくてはならない。






雪のない冬を嘆く義母

2018年12月31日 | 気候
夜明け前午前8時の外気温は3度。
義母は暖かくて雪がないことを嘆いている。この辺りに雪が降らなくなってすでに数十年が経過している。
義母が子供の頃はかなり降っていたようだ。

冬でも青々としているこちらの芝を見ていると、まるで年中暖かい国のようにも思える。雪が降るのは気温が低いという条件だけではないと読んでいる。

北海道のほとんどの地域よりここの冬季は外気温が高い。北海道は最高気温が0度にならないことも多いと読んだ。
また、こちらの人と同様、コートの下は非常に薄着で、家の中はむちゃくちゃ暖房が効いているとか。
こちらの人々が特別に寒さに強いわけでも、エネルギー枯渇に意識が向いていない訳でもないことを知った。

近々、この空き地に道路が造成される予定だ。
義父が記念撮影をしておけ、と私に言ったんだ。こうして世界中に公開。

向こう側の住宅街は30年ほど前に造られたものだそう。
以前は樹木や草で覆われて、さまざまな動物が生息していただろうに。

人口が増えて、それぞれが昔より大きな住宅や自動車を所有すると自然が破壊される。
それはみんな知っているのだろうけれど、人間の活動が優先されてしまうのは本当に仕方がない。
ヒトの経済活動が地球の温暖化を促進させたとしても(疑問だが)受け入れなければならない。
みんなで貧乏しましょう、ってできない。
寝室の壁が冬中氷で覆われていた(義母の経験)、枕元に雪が積もっていた(山形出身の日本人女性の経験)なんて生活をもう一度したいなんて誰も思わないだろう。
移動手段がなく職場まで毎日片道十数キロ歩いたり、現金がなく医師に病気の親を診せることができなくて死んでしまったり(義母の実父がそうだったらしい)するのも勘弁して欲しい。適度に豊かさを享受できる平民でいられる先進国の現状を喜ばなければならない。

今年も無事に生き延びることができた私だ。感謝、感謝。