怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

アフガニスタン人から贈られたクリスマスカードとプレゼント

2018年12月23日 | ドイツ在住難民・移民
在独3,4年ほどのアフガニスタン人女性A子さんに招かれた。

3歳のE子ちゃんと一緒に昼食だ。
トマトのサラダ、辛い漬物、インド風(インドを中心に西南アジア、中東でも好まれるバスマティ米の炊き込み飯)ブリヤニ。

料理が好きなようで、あっという間に仕上げたA子さん。

作り置きしてあるこの漬物はとても辛い。
「日本も唐辛子をたくさん遣う料理があるのでしょう?テレビで観ましたよ、唐辛子でたくさん粉を作って保存する調味料があるって」
いったいどんな日本紹介をしてくれたんだ?アジア地域を一緒くたにしている人々はまだまだ多い。日本人だって、そうした彼らを非難できない。

さて、そんなことを書いてしまったが、イスラム教徒の彼女は多少なりとも地元文化への理解を示しているこの品。

A子さんから私への贈り物だ。
クリスマスカードに天使の置物、丁寧に包装された手作りクッキー。まるでドイツ人と同じことをしてくれるではないか!
左端に見えるのはアフガニスタンの緑茶だ。この味は日本人にも受け入れ易い。高い日本の緑茶を常飲するより経済的。
さすがに住まいをクリスマス風には飾っていなかった。

到着してしばらくすると暑く感じたので着ていたセーターを脱いだ。
肉付きのいいA子さんはこんな格好で家にいるようだ。

これは真夏じゃあないかい?
半袖Tシャツ一枚と、これまた薄手のパンツだけ。素足、室内履きさえ履いていない。
私の家での格好とは大違いだ。(半袖肌着、長袖Tシャツ、その上にハイネックTシャツ、セーター、タイツの上にコーデュロイパンツ、外出用ジャケット、厚地の靴下、ぶ厚く仕上げられた室内履き、このまま外出できそうだぞ。義両親たちも同じような格好だ)
彼女が寒さに強いわけではなく、暖房を効かせすぎなのは、私がセーターを着ていられないことで明らかだ。
こんな家庭がドイツでうようよあるなんて、それは確実に資源の無駄遣いではないか?
日本では夏の冷房下限何度まで、冬の暖房上限何度まで、という生活目安数値をときどき見聞きするものだ。ここではそういえば全くない。
各自、勝手に自分たちの方法で生活していい自由さを感じる・・・・と書けば聞こえがいいが、日本では「環境大国」などと憧れのドイツじゃあないか?
もちろん、関東周辺の家屋より冬場の暖房に非常に効率のよい構造をしている家屋なので、少ないエネルギーでよく暖まるのかもしれない。しかし冬にこんなに薄着で過ごすのは違うのではないかと思う。
マレーシアやシンガポールなどの年中暖かい国では冷房が狂ったように効いている。映画館ではジャケット持参が必須だ。凍えてしまう。
その発想と同じなのだろうか、ドイツ。

日本(関東周辺)では寒さも暑さも我慢、我慢の生活だった。それに耐えるのが人生のような印象だった。
もっとも、戦後すぐまではここも暖房は貧しく、台所などの一部屋しか暖房がない家庭ばかりだったそうな。
義母と彼女の妹の寝室は、石の壁で、冬になると結露した水分がびっしり凍りつづけていたそうだ。
冷蔵庫のような部屋で寝ていたなんて。現在ドイツでは、子供の寝室は16度だったか18度だったか、これは目安の数値があるようだ。
山形出身の現在70歳代の日本人友人も子供の頃の話をこう言っていた。
「朝、目が覚めると枕元に雪が積もっていた」
今、こんな生活を子供にさせると虐待扱いになるかもしれないぞ?

一世紀も過ぎないうちに、夏も冬も季節に反する冷暖房が可能な地球。
環境破壊まっしぐらなのは当然かもしれない。
ああ、私もりす部屋をガンガン温めて裸で過ごしてみたい・・・・・