怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

義母に認められた数少ない物事のひとつ

2018年12月30日 | 義母
訪問先の掃除機を使わせてもらって驚いた。
軽いんだ。これは日本で一般的に普及している品と同じ感覚だ。なるほど、ドイツにもちゃんとあるのね、と感心。

家にばかりいて周囲との接触が少ないと、物事を知る機会がなくなってしまう良い例だな、とも思った。
ただ、ウチで使っている重厚な掃除機と単純に比較すると、安っぽさを感じるのは否めない。性能がどうであれ、だ。
義両親たちはそうした安っぽさに不安を感じるのでわざわざ倍以上する製品を買うのだろうか。
長い間親しんだ習慣や物資に対する感覚を替えるのは容易なことではないことは想像できる。

ここの台所の流し台は大抵日本のそれより小さい。掃除機とはえらい違いだな、と書いていてちょいと笑ってしまう。
排水口も当然のことながら小さい。

この小さい穴から流れ出る野菜くずや食べ残しが水道管を詰まらせるということで、義母にはしょっちゅう「流さないように注意しなさい」と言われている。
あちこちで売られているこの製品を私が買ってきて、私が洗い物や炊事をするときに使っていた。

米粒もちゃんとキャッチしてくれる。

義母は今朝、初めてこの道具の有効性について私を褒めた。
「これは使えるわね」
義母にとっては人生で初めての品。数ヶ月使っていた私を影でばかにしていたのだろうが、やっと便利なことを発見したようだ。

掃除機だって、きっと小さくて軽い方が使いやすいと思うのだけれどなぁ。
黙って勝手に掃除機を買ってくるのは危険だ。
まあ、義両親たちが元気なうちは、彼らの気に入るように振舞い続けよう。