怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

分け与えない

2015年06月08日 | 頑張って食べる
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ルバーブの収穫時期になった。葉を取り除き、外皮の硬い部分を剥き、小さく切って500グラムくらいづつの袋詰めにして冷凍保存。ケーキやジャムの材料になる。

冷凍保存を免れたルバーブは、その日のうちにケーキになった。私はドイツのレシピサイトから何例かルバーブを使ったケーキを見つけて印刷し、義母に渡しておいた。クッキー台にカスタードクリームとルバーブを混ぜたものを流し込んだケーキ。

カスタードクリームは私が作った。砂糖の量を私の好みにした。義母が味見して「これは薄すぎ。ルバーブは酸っぱいからもっと甘くしなければいけません」と主張し、いつものごとく、私の反論など言う暇さえなかった。さっさと砂糖をバンバン加えた義母。
クッキー台は義母が作ったから、いつものようにうんと甘いだろう、と予想したら、案の定ひどく甘かった。
甘すぎる点を除けばおいしかった。

イチゴも毎日のように収穫できるので、イチゴケーキ製作が続く日々。
 
義母はまだ試したことがないケーキレシピを見ながら作っていた。ハート型はないので、丸く、だけど!
 
試したレシピで出来上がった台はビスケットのように固くしあがり、もう一度、いつもの方法で焼いた。
冷蔵庫の中。
できあがり。もう、今年はイチゴケーキ要らないよ~、って気分。

義両親たち、以前は近所の人たちに自分たちの収穫物を分けていたのだそうだ。
ところが、どういうわけか、近所の人たちは何もくれなかったらしい。こちらにも、贈り物や招待にはお互いお返しをしあう習慣があるのだそうだ。そういう意識があるので、次第に義両親たちも周辺住民に分けることをしなくなってしまったとか。
近隣在住日本人にも、周辺ドイツ人家庭との関係を同様に訴えていたことを思い出した。そのときは「ドイツはそうなのだろう、日本人が特別贈り物交換に熱心なのだろう」としか思わなかったものだ。
義両親の今回の発言で、ドイツも地域社会の人間関係が昔のように濃密でなくなってきていることを知った。
私の実家のある地域もそうだしね。家族が亡くなっても、葬儀も報告もないことが多くなっているらしいんだ。
人間関係を希薄にする風潮を作り上げられている先進国各国。ときどき、アジア出身のここの仲良したちに「ドイツの人たちとは距離感がありすぎて付き合いづらい」とこぼされることがあるけれど、私は全然それを感じないので悩まなくてよろしいのが利点かな、あはは!