怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

保存食作り、その2

2008年09月08日 | 食べ物


この写真は近所のりんごの木だ。
「土地売ります」
との看板がたっていた。
落ちたりんごはそのまま・・・・
ハエや蜂がぶんぶん飛んでいる。
腐って、なんだかいいような悪いような香りが漂う・・・・ん~りんごワインかな~

ともかく、りんごの収穫時期。
先日、うちのりんご拾いをした。
木に生っているものをとるのではなく、落下したものを拾い集めるのだ。
結構つらい仕事で、しかもりんごの木は何本もあるから、ほとんどふらふらになりながら義母についていった。
同じ仕事をしていてよく驚かされるのだが、義母の体力は驚異的だ。
中腰の姿勢を10分ほど続け、りんごの入った10キロほどの籠を持ち上げ、網の袋に入れる作業を2時間ほど続ける。
「ああ~私は絶対農家に嫁に行かないぞ
などと仕事中に妙な発想を何度もした私。
写真のりんごの庭の持ち主、管理が大変で手放すことにしたのだろう。
気持ち、よくわかる・・・・

りんごが落下した地面にはハエと蜂がぶんぶん飛んでりんごをなめなめしている。
さまざまな昆虫もてんこ盛り。
丸々太ったなめくじ・・・・
日本で普通に見るものよりふた周りくらい大きい。
くわぁぁぁぁ~
子供サイズはりんごに食いついている。
りんごの中にからだの半分が入っていて、尻尾と思われる部分をブンブン振り回して、私から隠れようとしているのだ。
きえぇぇぇぇぇ~

義母が言うには虫がりんごについているのは普通のこと、農薬よりずっといい。
そうだけど~
このりんご、業者に持っていって、ジュースにするのだ。
圧搾して果汁を集めるのだそうだが、大量のりんごを人の目で一つ一つ確認して虫を取り除くことなどしないだろう。
つまり。
虫エキス入りりんごジュース、のできあがりぃ~
約250キロのりんごは100本のジュースになるそう。

毎年この作業で1年分の自家消費用のジュースを賄っている。
今までのジュースに、虫の形、味を感じたことは無い。
もしかして、うまみ成分の一部となっているのかも・・・
うわぁぁぁぁ~

さて、250キロ拾っても、まだまだりんごはたくさんある。
ケーキの材料にもたびたび登場してきたが、長期の保存用には乾物にするのが一番のようだ。

で、りんご拾いの翌日は、乾燥りんご作りとなった。

あまりよく洗わず、芯をくりぬき、5mmほどの厚さに輪切りにする。
網状の天板に並べ、70℃程度のオーブンにいれ、約9時間



りんごから出る水分を逃すために、オーブンの戸は少し開けておく。



中の様子・・・・



もちろん、天日に干す方法もあるが、ハエがたかるのでやらないのだそう。
ハエを手で捕らえ、握りつぶして処分する義母の発想とは思えない。
いや、おそらく、ハエの量は私が想像する以上集まるのだろう。
真っ黒になるくらい・・・
うううぅぅぅ~
それはいくら義母でも耐えられないだろう~!



これは去年作られた乾燥りんご。
1年たってもカビなど生えず、色も良い状態で保存されている。
これがまた、旨いんだ~
ここに来た当初、あまりの旨さにバクバク食らったら、義母が
「9時間もかけて乾燥させて作ったのよ、そんなに一気に食べないで」
と、クレーム。
しばらく遠慮していたら、今度は
「食べていいのよ~」
と困惑気味な義母。


え?食べていいの?悪いの?
袋菓子などを一気に食べきる傾向のあるわたし、すこしづつ、が難しい~