飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

不適応行動の強化

2015年10月17日 12時52分54秒 | 教育論
教室で子供を叱ると次のような行動をとる子がいる。
立ち歩きがあったときに、「席につきなさい」と強く注意すると逃げる。
そして、そしてそれを追いかけるとうれしそうに逃げる。
これにはどんな原理が働いているのかを知る必要がある。

認知行動療法には次のような考えがあるという。
「刺激を入れられた行動は強化され、刺激が入れられなかった行動は、弱化していく」
何か教師が注意しようとするとその部分が強化され、より、悪化していく。

ほめて伸ばすことが大切だと言われる。
ほめることによって、善い行いを強化する。
「姿勢がいいね」「素早く行動できたね」「準備がしっかりできているね」
とかく教師はこの逆で、悪い子に目がいってしまい、そちらを注意してしまう。
これでは不適応行動は良くならない。

良い子をほめて、注意すべき子を指導する考え方が大事だ。
できて当たり前という考えを教師は転換して、当たり前にできている子こそほめていくことによって不適応行動や問題行動は好転していく。

saitani
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