飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

書き写しの意義

2013年09月03日 18時27分35秒 | 教育論
作家の浅田次郎氏は、「小説家になる為に来る日も来る日も、
過去の名文を書き写した」と言う。

文章を書き写すと、さまざまな表現方法や、
言い回しや語彙も身につき、
作者の細かな意図も分かるようになる。


「学(まな)ぶ」とは、「まねぶ」であり、「真似(まね)ぶ」
と同じ語源だという。

日本の茶道や、武道で言われる、「守破離(しゅはり)」
の言葉にもあるように、習い始めは師匠の教えを守り、
ただひたすら真似る。

それができたら、次はその形を破り、
そしてついにはそこから離れ、自分の一派を立てる。


経営においても、人生の生き方においても、
先人の言葉や教えを守り、
ひたすら真似ることは大事な修行の一つだ。

書き写しは、自らを鍛え人格を高める。

saitani
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