飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

教材研究とは

2023年07月27日 07時47分51秒 | 授業論
教師は授業を行うときに教材研究を行う。
教材研究と言えば、指導案をさくせいすることと同意義にも捉えられることも多い。
当然ながら、教材研究をしなければ授業案は書けないし、実践もできない。
このよく使われる教材研究とはいったいどういった概念を含むのか。
次のような考え方がある。

国語の教材研究は次の三つの過程でできている。

1 素材研究
その文学作品を教材としてではなく、一読者として、自らの読解力・鑑賞力の総力をあげて読むこと。

2 学習者研究
子どもたちの読みの傾向を分析し、その教材がどのように読まれる可能性があるか、どの程度の解釈分派が現れ得るかを想定する。

3 指導法研究
その教材を授業するにあたって、どのような学習活動が相応しいか、どのような指導言(発問・指示・説明)が相応しいか立案する。
先行実践の研究を含む。

この位の詳細さと分析は教材研究には最低限必要だろう。

saitani