三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

エコポイントでお買い物

2010年09月20日 04時01分24秒 | Weblog





以前に購入した家電製品のエコポイントハガキがきまして
「おう、あれは冗談ではなかったんだ」
っていうことで、これ幸いと
さっそく家族でお買い物にいってきました。
とはいっても、ふたたび家電製品でして、
しかも、壊れた家電の「ミキサー」の買い換え。
わが家では、夏の間にイチゴをたくさん収穫してあり、
それが冷凍庫でうなっておりまして、
なんとか毎朝、イチゴシェークを作って飲まなければならないのに、
ミキサーが壊れておりましたのです。
っていうか、ガラス部分を落っことしてしまって、
割れてしまったのですね。
で、それから2週間ほど、不便な生活を強いられておりまして、
イチゴのおいしいジュースが飲めなかったのです。
こういう事態の時に舞い込んだのが、くだんのエコポイント。
ヨドバシで買ったので、ヨドバシにもう一回
律儀にカムバックサーモンのようにいった次第です。

で、多機能なのはいらない。
フードプロセッサーは別にあるし、
っていうことで、シンプルな(単価の安い)きのうの絞れたヤツを物色。
ところが、「オススメ」というヤツは展示現品があるのに
在庫品がない、1週間掛かりますということ。
でもよく聞いたら、展示現品でもいい、と言ったら
包装の箱はありません、」って言う程度の話。
そんなのもちろん不要で結構だし、
展示品は多くの人がいじり回している、っていうのも
まったく気にしません。ということで話したら、
なんと、オススメ値段からさらに2割引いてくれるというありがたいお話し。
もう即決。
っていうことで、さっそく帰ってきて
ジュースを飲んでスッキリしておりました。
たいして景気回復には効果がなかったような次第で申し訳ないのですが、
まぁありがたく、利用させていただきました。
でもまだ、いただいたポイント、
9割以上は残っておりますので、
また、家電製品の購入、計画を進めていきたいと思っております。
ありがとうございました。

さて、本日は大型企画の取材日。
頑張ってやってきたいと思います。







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田舎の公衆トイレ

2010年09月19日 08時49分16秒 | Weblog






先日、富良野市を訪れたとき、
郊外で立ち寄った公衆トイレでの写真です。
山間の小学校の近くにあったのですが、
用を済ませたあと、なにげに見ていたら、
このトイレの清掃を、この地元の小学生たちが奉仕活動しているそうなのです。
え、としばらく絶句しておりました。

こういうことを奉仕活動のテーマにして
子どもたちに提起して、話し合っている様子を考えてみたとき、
なかなか、教育ってがんばっているのだなぁと
思わされました。

見てみたら、その下に募金ボックスもありまして、
こころからカンパさせていただきました。
学校での活動とはいえ、
こういう公徳心を教育するっていうことは
多少、勉強の暗記が進まなくても、百倍以上、
いや、比べものにならない大事なことですね。
わたしたちも、この小学生たちに恥ずかしくないように生きているか、
そういう顧みる心を想起させられる思い。

ちょうど、沖縄にいる娘が帰省しておりまして、
久方ぶりに家族の時間を一緒に過ごしています。
やっぱり人間は、人間によって癒されるものだと思います。
忙しい中ですが、
こどもたちと屈託のない話が出来て
無上に楽しい時間を過ごしています。感謝。
そうしたら、なんと、忘れていた電気製品のエコポイントが
ハガキでやってきました。
あとでちょっと、壊れた家電製品の買い換えに
家族で買い物、行ってこようと思います。






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民主党・徳永エリ参議と懇談

2010年09月18日 06時44分09秒 | Weblog





今週はいろいろな面談予定が目白押しで
下期の出版計画も取材佳境といったところであります。
世間の連休中も、大型企画の本番があり、
休みなく、多忙というところであります。ふ~~。
そんななか、きのうは北海道地域の工務店ネットワーク
アース21の出版企画での民主党・徳永エリ参議と懇談であります。
Replan社屋の2階で、参加者16名以上で開かれました。

北海道は地域工務店のパワーが強い地域であり
高断熱高気密という住宅性能技術も、こうした工務店が大きくリードしている。
しかし、これまでは
「住宅政策」というと、首都で大手ハウスメーカーから
意見を聞くというような対応しかなかった。
いろいろな住宅施策についての意見聴取・ヒアリングも
大手ハウスメーカーと、官の天下りとしての建築専門研究機関や
大学工学部権威というような関係性にのみ依拠して
徳永さんの言葉で言えば、
「いつも同じ人が、出てきてしゃべっている」というのが実態なのですね。
で、そういう関係性の中には、
現場的な感覚はほとんど存在せず、
途中からは、言葉のための言葉になってしまって
空理空論に陥りやすかったり、
もしくは現場で実行不可能な「施策」の押しつけになる。
住宅建築行政に限らず、いま、本当の日本の危機はここにある。
いろいろな行政機構の無駄とか、機能不全の大きな部分は
こういった部分にあることは明白です。
で、民主主義である以上、こういった状況を変えるには、
わたしたちは、選挙を経て選ばれた人を通して
状況を変革させていかなければならない。
そういう議員に大いに問題意識を持っていただいて、
少しでも改善させていく努力を、いましなければならない。

住宅建築を巡る現場で、どういった事態が進行しているのか、
そのナマの声を聞いていただいて、
官と学の硬直化した一体構造からのステロタイプな、
創造力のない、無駄を生み出す構造を打破していく必要があります。
北海道の大きな資産である住宅建築技術、その基盤としての
地域の大きな製造業・工務店とユーザーの声をすくい取っていただきたい。

そんな願いの会でしたが、
まだナイーブな感覚の徳永さん、大いに触発を受けていただけたようです。
また、会の側でも、期待感を持てる状況でした。
今後、引き続いて地元選出の参議さんたちと
3週に亘って、懇談を続けていく予定です。
この模様は、11月か12月発売の「アース21」の本でお伝えする予定です。







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不動産取得税ってなにか

2010年09月17日 06時40分15秒 | Weblog





きのうは千客万来で、東北各地からの
北海道住宅見学ツアーのみなさんのご案内などをこなし、
その後、所用を大急ぎで片付け、
夕刻からは、北海道R住宅の会議に出席。
っていうスケジュールで、疲労困憊しておりました。

会議では、住宅リフォームと中古住宅流通促進、
っていう2つのテーマを扱いながら、
根源的には、新築依存型から既存住宅の価値を高める方向への施策を
考えていくというのが、本筋の目的であります。
なんですが、どうしても補助金政策への対応をやっていくと
その目的へのアプローチという枝葉末節論議に巻き込まれやすい。
しかし、本当の問題は、
日本では、住宅投資が資産形成にならず、負債形成であり、
土地だけは価格が上昇するというということで、結果オーライとされてきたことが、
その土地価格上昇という基本構図すらバブル崩壊以降、消え去っていく中で、
まったく制度疲労を起こしていて、
そういうことへの異議申し立て、あらたなシステム構築が求められている。
この会議では、制度的な問題も含めて論議しているのだけれど、
既存住宅の「住宅検査人」という概念を創出してきた。
この住宅検査を一気に進めさせることは、
既存住宅の価値を再認識し、資産価値を再確認することに繋がる。
それを社会常識として根付かせるのに
利用できるものは大いに活用すべきだと思います。
そういう論議の中で、「費用負担」の問題が出てくる。
そうすると誰が言うともなく、「受益者負担」という方向になって、
結局は最終ユーザーに負担させるという構図になっていく。

なにかおかしい。
利益があるんだから、いい制度を作ったから金を払え、
っていうのは乱暴すぎないか。
ひるがえって考えてみたら、不動産の取得には必ず税金がかかっている。
必要で有益な新たな社会システムであれば、
この税金の運用、ということで費用を考えるべきことなのではないか。
不動産取得税、と明瞭に目的税として取り立てているのだけれど、
これは、どういう目的で取っている税金なのか、
さっぱりわからない。
それはいいとしても、国策として中古住宅の流通促進を考えるのであれば、
不動産取得税の使い道について、
明確に開示してもらう必要がある。
どうも地方自治体に、「一般財源」として繰り入れられているのではないか。
税は、社会の構成員の共通認識にしかその拠り所はないはず。
不動産流通を促進したいのであれば、
この税を目的税と考えて、その運用益から制度費用を捻出させるというのが
最低限の民主的な手法といえるのではないか。
通常、4%の税金が掛けられていて、われわれは税を納めている。
巨大な金額だと思う。
こういう税金を取るのなら、その対価として
国や地方政府は、なにをユーザーにサービスとして提供しているのか、
そのあたりの論議が必要だと思う。
みなさん、おかしいと思いませんか?







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ロフト茶室という発想

2010年09月16日 06時28分17秒 | Weblog






住宅と文化、ということを考えていくと
日本では、茶室という文化に行き当たると思います。
茶室というのは、「茶の間」という一般語を生むほどに
日本人の空間意識そのものを変えたものだった。
古民家では、「でい」というような言い方を
「家族の共有空間」に対して命名することもありますが、
近現代では、サザエさん家の家族共有空間がそうであるように
テレビの据えられた空間は、茶の間という言葉が使われる。
まぁ、最近ではそうでもなくなってきて、
リビング、という言い方の方が多くなっているかも知れません。
しかし、文化伝統で考えると茶の間という言葉は
ものすごい普遍性を持っていたことは間違いがない。

で、茶というのは、
都市型生活者である京都の街の商人たちの間で
数寄、という一種の遊びで始まっていると思います。
茶室も、京都的な狭い都市住居を前提にして、
そういう場所に、たとえば、田舎のひなびた草葺き小屋とか、
さまざまなイメージを小建築に託して、
そういう場所で、集い、茶を楽しむというものだった。
非日常的な空間性を創造し、そこで寄り合うことの楽しさを追求した。
こういう文化を生み出した背景には、
戦国期を通しての生産性の向上があったと思います。

そういう流れの中で、
茶の間というものが生まれるほどに
茶室というものは普及し、その文化性も高まったのですが、
今日建てられている住宅は、
そういった意味の民族的発展、というか、
文化の発展に対して、どれだけのものを生み出しているのか、
はなはな疑問だなぁ、と思っております。
後世、わたしたちが今、建てている小住宅群は、
たぶん、「住宅金融公庫文化」時代、とでも呼ばれることだろうと思います。
これほど大量に家族向けの住宅が建てられる時代って、
稀有な時代であるのではないかと思います。
しかし、京都町家が茶室という文化を育てたように、
現代住宅はなにかの住文化を生み出せているでしょうか?
いろいろなものは生み出されているとは思うのですが、
まだ、目的的に、意識的にそれを追求することは育っていない。
そう思っています。

で、先日の住宅見学会で
面白かったのが、ごらんのロフト空間です。
ロフトって、居室空間としてカウントされないために
天井高さが低く抑えられるものです。
このロフトも、上がっていくのはハシゴで、
上がりきると、その天井高さはほんの1m弱。
もっとも高いところでも1.4m以内だそうです。
そうすると、入っていくのもいきなり座らないと入れない。
なかで過ごすにも、座るか、寝るしかない。
空間が人間に動作を規制するようになっている。
そう、茶室のにじり口や、2畳の空間性に似通っている。
こういう空間に、文化性をもたらすことを発想する人はいないかなぁ、
っていう妄想に駆られた次第なのです(笑)。
現代での友人たちとの語らいに、こういう空間は活かせないものか、
そういう発想を持つ人は現れないだろうか、
いかがなものでしょうか?







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石臼

2010年09月15日 06時38分21秒 | Weblog




そばに凝った方の住宅で見かけた石臼です。
あんまり実用性は高くはないそうなんですね。
上下2つに石が別れていて、
その接続面に、凹凸があって、その間に堅果の穀類、そばまめなどを
入れて、細かく粉末状にするわけですが、
定期的に、石の歯の目立てを行ったりする必要もあるそうです。
この石臼は、年代物で、持ち主の祖母が
本州地方から、北海道に移住したときに持ってきた道具なのだそうです。
実際には、そばを一人前挽くには相当の時間、
食べるには、5分もかからない分量を挽くのに
1時間くらい掛かると笑っていられました。
以前、アイヌの方たちにも、粉状にものを挽くというのが
いかに大変な作業であるか、聞きましたが、
そうやって命を繋いでくることが、大変だったのが
ほんの数十年前までの現実だったのですね。
こういう装置に、命を繋いできた時間が日本人は長かった。
こういう作業が大変なので、
川の流れを利用して水車小屋を造り、
コメの脱穀やら、そばの粉を挽いたりする工夫をしていたのですね。
そう考えると、しばし、立ち止まってしまいます。


きのうは富良野まで所用で往復。
その間に、民主党の代表選挙が行われ、
期待とは違う結果になったようです。
現状の体制がおおむね変わらず継続していくことになりました。
しかし、それではねじれの国会運営、その他、
どうも展望と希望の持ちにくい政権運営が続きそうです。
そういう認識を菅直人さんは正しく、持っているのかどうか、
当面は、行き詰まるまで物事が進まない、という状態が危惧されます。
このまま、小沢的な改革というのは消え去るのか、
それとも出口なしに状況が追い込まれて
その緊急避難のようなかたちで、再度転換局面があるのか
経済や政治の状況を見ていると、
予断を許さないような時期に差し掛かっている気がいたします。
数でいえば、政権党はまっぷたつに、路線を巡って考えが別れたわけです。
菅直人さんの政権運営は、きわめて難しい舵取りになった。
どういう方向性を持ってやれるのか、
なんとか、いい方向になって欲しいと願うばかりです。







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葦簀天井

2010年09月14日 06時44分05秒 | Weblog





きのう、書いた「窓の位置」について、コメントをいただきました。
おおむね、同意される投稿でした。
街並みの中で、最近のこういった傾向の建物は
いったいどのように見られているのか、
っていうような論議は、なかなか見られませんね。
建築というのは、建てる人がいて、
それには社会的な決まりもあり、
それを破らなければ、その範囲では自由に建ててしかるべきものです。
しかし、その主体の側の社会性認識は、試されるものだと思います。
そこに暮らす人が、社会に対してどのようなスタンスでいるのか、
そういうことは明瞭に現れざるを得ない。
コミュニケーションを拒否しているなぁ、と
感じる建物を建てるというのは、そのひとにとって
どのような影響をもたらしていくことになるのか、
そういう論議は、やはり必要ではないでしょうか。


さて、そっちはまた、改めて。
本日は、写真の葦簀天井であります。
土曜日の現場見学時の撮影です。
葦簀という材料は、
自然物を使って家を建てるという基本的な
人間の営みの中で、普遍的に存在しているもの。
アイヌのひとたちの住まいでは、こういった葦とか萱とかの
中空植物素材が、大変貴重な、というか
ほとんどそれしかないという建築材料であります。
色合いはまことに自然の風合いであり、
人肌にも似た、なつかしさとやすらぎ感が質朴に感じられます。
設計者に聞くと、こういう仕上げを施した建材があるのだそうで、
3×8合板に仕上げられたものを天井仕上げとして
貼り込んだ、というワケなのだそうです。
価格としては、まぁクロスを貼るほどには安くはないけれど、
塗り壁仕上げとの比較では安いかなぁ、というレベルだそうです。
合板と、自然素材の葦が、どのように接着されているのか、は
調べてみたいところですが、
見た感じ、糊の匂いがガンガン感じられるという風ではない。
材料としてみたら、なかなか「ゆらぎ」を感じる。
細やかな部分に自然材料らしいバラツキがあって
それが、微妙な変化をもたらしていて、
外部からの日射の陰影、壁面からの反射光の照り返し、
照明からの光への凹凸や不揃いな幅などが
楽しい質感をもたらしてくれます。
合板状になっているのであれば、
施工はやりやすいだろうし、まぁちょっと面白みのある材料だと感じました。

きのうは、アキレスさんの工務店ネットワークの
オープンセミナーが開催されておりました。
週初めの月曜日にもかかわらず、70名以上の参加とか。
最近、断熱材のメーカーによる工務店組織化は
あんまり活発ではないところですが、
頑張っている様子でした。楽しい話題も聞けたセミナーでした。







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窓位置の変化

2010年09月13日 06時27分21秒 | Weblog






最近、窓の位置についての概念が変わってきている。
これまでは、窓の大きさというのも、ほぼ規格サイズで、
おおむね居間では床までの引き違いまどで、1810サイズの天地左右
というのが一般的だったのですが、
そういう既成概念的な窓の大きさは一変しているようです。
どちらかというと、無表情なガルバリウムなどの外壁に、
横長とか、縦長とか、
いかにも、デザイン的にシャープでしょう、
って主張しているような住宅が多い、
国民住宅的な、サザエさんの家のような田の字型で表現される窓が少ない。

団塊ジュニア世代以降、
こういった「閉鎖的な」外観になる窓の開け方の住宅が好まれる。
そういう窓のデザインが、幅を利かせてきている。
こういう窓の開け方の理由を考えると、
外界との関係性の問題であり、
都市的環境で、単純に窓を開けても隣家の窓が見えるだけ、
っていうような条件が大きく関わっていると思います。
どうせそういうことならば、採光ということのみに条件を絞れば、
写真のような開け方が合理的になってくる。
さらに、コンパクト志向が強まってきて
リビングスペースもそう面積は増えず、
であるのに、テレビの必要面積は増大した結果、
壁面が横に拡張してきている。
勢い、壁面の多い閉鎖的な環境が増えてきているといえる。

一方で、公共建築や大型ビルなどでは、
壁面全部がガラス張りというケースが増えてきている。
デザイン的「開放感」を意図しているようですが、
しかしそういう建物、実際に利用状況を見ていると、
太陽光日射取得熱が強すぎるので、
ほとんどがブラインドが常時閉めきられています。
設計者は見かけ上の開放感を建て主へのデザイン提案としているけれど、
利用するユーザー側では、まったくそういう利用の仕方をしていない。
どうも、こういう建て方の仕事環境の現実に対して
無意識のうちに、個人の住宅ではアンチテーゼが示されているのかも知れません。

町の中で、外部に対して無表情な住宅が、いま大量に増えている。
外界とのコミュニケーションが希薄な住宅群が増え続けている、
っていうように思う次第ですが、
みなさん、どう思われるでしょうか。






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そば切りのまな板

2010年09月12日 06時25分22秒 | Weblog




昨日は、建築家・藤島喬さんの事務所のオープンハウスに。
最近珍しい、「2世帯住宅」で、もうすぐ6人家族という家。
経緯を伺うと、ニセコに退隠生活をしていたご夫婦が
その父母が札幌で要介護状態になり、
札幌に足繁く帰ってこなければならなくなり、
同時期に、娘さん夫婦が家を新築する予定と重なったため、
それじゃぁ、ということで建てたというお話し。

で、ご主人はすっかりそば打ちに嵌っていて、
どうせ建てるなら、友人たちに自慢のそばを打って
ご馳走したい、できれば、それが昂じたら、
ちょっとした店でも開いてみたい、
っていうような、成り行き・展開で、
そんな住宅を建てたと言うことなのですね。

伺うと、1階はやはり店舗を意識したような雰囲気。
まぁ、そんなあたりは明日以降、またご紹介するとして、
本日は、そば切りのまな板であります。
まな板というと、木目がすっきりとした縦方向にあらわれるものと
相場が決まっております。
なんでかなぁ、などとはあまり考えない。
で、きのう、厨房を見せていただいたら、
なんともおもしろい木目の板がある。
ほえ~、なんだろうと見入っていたら、
ご主人が「そば切りのまな板なんですよ」と教えていただきました。
集成材というようなことなんですが、
小さな堅めの木を小口切りして、たくさん接着させてあるんですね。
見えている木目は、そういうことなので、非常に楽しい。
千差万別、さまざまなサイコロ状の見え方をしている。
そばを切るためにこういうまな板の方が適しているのだそうです。
こういう集成材は、糊か何かで固めるので、水には弱い。
ところが、そばを切るためには
ほとんど水を使うと言うことはない。
たいていは、粉を振ってそばの「離れ」をよくして切る。
たぶん、そういう使用用途を考えた合理的解決方法なんでしょうね。

でも見ていて、たのしい木目模様。
あぁ、こういうまな板というのも楽しそうだなぁ、と思えました。
ただし、値段は高く、一枚2~3万円するのだそうです。
わが家のまな板、7~8枚分かぁ、と嘆息。
でもなんかおもしろそうですね。
わたしもそのうち、そば、作る方でも嵌るかも(笑)。






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動画制作作業

2010年09月11日 09時08分13秒 | Weblog




ここんところ、作業に没頭しております。
ある企画での準備作業で、大量の画像データを見せる必要があり、
それを考えると、わたしの場合、よくパワーポイントを使って
講演用のデータ作成をするので、
それで作成して、動画書き出しにすれば、
先方では簡便に大量の画像データを見ることができるはず、
と考えて、一生懸命に300点近い画像を
割り付け構成などを検討して
パワーポイントに張り付けて、
っていう作業をやっていたのですね。
で、出来上がったデータは、パワーポイントの枚数で220枚。
まぁ一部の画面には複数の画像を張ったりしているのです。
説明のテキストも入力したり、
そもそもそのテキストを案出したり、とか、
諸々、作業がようやく済んで、
先方に送ろうと思ったら、
「パワーポイントってなんですか?」
「え、あの、パソコンのデータ形式で・・・」
「あ、すいません、パソコン使わないんですよ、かれは」
「え、・・・」
っていう一言絶句の世界に突入。
しょがない、と3秒後には立ち直って、
やむを得ず、そこからプリント出力に変更。
パワーポイントで作成しているので、こういう条件変更には対応可能。
とおもいきや、これがまた難渋作業。
なるべく写真は大判で、わかりやすく見せたい、ということで、
A4で220枚カラー出力に挑戦。
これがなかなかな、作業だと言うこと、やってみて実感。
プリンター側のトナーがなくなったり、
紙詰まりが何度も発生したりで、
あれやこれやの、数時間作業。
で、ようやく出力は終了。
今度は、それをクリアケースブックに入れる作業。
そうしてようやく完了しました。
しかし、せっかくの動画、なんとかできないかなぁと
今度は、iPadに入れて見せようか、と考えたのですが、
チャレンジしてみてわかったのですが、
Appleの動画形式である、.movデータにiPadは非対応。
そんなの、ありかよ、であります。
ふむふむ、ということで、
今週はかなり、こういう作業スキルが向上させられた次第であります。
やれやれ、この経験を絶対に生かしたい、と
固く心に決めているところであります(笑)。








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