三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

【いのちと暮らす日々 「造園外構」工事取材】

2019年04月04日 07時23分31秒 | Weblog
きのう、継続的に取材している案件があって、
山形市でその「造園外構」工事の様子を見学・取材してきました。
詳細については、夏に発売されるReplan東北誌面で発表するので
まだ詳細を記述はできませんが、
わたし自身も、「造園外構」工事については前から強い興味を持っていて
しかしその造園設計者に話を伺う、現場でいろいろ細部を聞くというのは初めて。

わが家の新築のときには、
施主として造園工事に立ち会っていて、その素晴らしさを感じていた。
わが家の場合には狭い敷地なので、1本だけの
「シンボルツリー」を計画した。
敷地の中に煉瓦で区画された円形のサークルが造形され、
そこに透水性を考えた地盤改良が施されて、
1本のメイゲツカエデを植え込んだ。
建物との調和を最重視して考えて選び取った樹木だった。
成木を移植させたので、いろいろな角度から見ての
しつらいを検討して、ある配置形態に至るということになる。
ちょうどこのような時期に当たっていたと思う。
運ばれてきたメイゲツカエデは当然ながら芽吹きもまだだった。
その日から、「いのちといっしょに暮らす」日々が訪れた。
毎日、ブラインドを上げる度に、こころのなかで「おはよう」と声かける。
春夏秋冬、晴雨、風の強弱、などの自然の「呼び声」が伝わってくる。
樹木というのは、おなじイキモノとして人間になにごとかを訴求してくる。
人間は自然の一部であることを深く感受させられる。
・・・「造園外構」工事には、残念ながらそれ以降、
取材として立ち会うことがなかった。
きのう、お話しをうかがえたのは著名な造園家の荻野寿也氏。
やはり自然と対話しながら仕事されてきた方だけに
深くインスピレーションを受けるお話しを聞くことができた。
お仕事の合間を縫って気さくに話していただけましたが、
その端々で「造園外構」工事の奥行きの深さが迫ってきたように思いました。
コメント
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