わたしのことしの散歩写真記録から
いくつかの発見があったのでご報告します。なにやら興信所みたいかなぁ(笑)。
すっかり魅了されているオシドリの生態観察ですが、
この一家、というか母になったとおぼしきオシドリが
ことしの恋のお相手とデートしていた様子、
バッチリとわたしの写真記録にあったのです。
初見は4月16日のようで、まだ札幌円山公園には各所に雪が残っていた。
そんななかで、いまの池で雌雄のつがいがランデブーしていた様子がみえる。
しかも同日には、わたしの散歩路を先回りするように先行して
雪解け水がまるでプールにようになっていた森の中の水辺で
たった2羽でたわむれていた様子を写真に収めてしまっていた(笑)。
雌雄とも繁殖期の特徴的な羽毛におおわれている様子が鮮明。
こういったデートの末にメスの彼女は妊娠し、
その後6羽と推定されるヒナを産み落とし、
けなげに生き抜く母親として、子育てのDNA的さだめを生きている。
オスの方もたぶん、つかず離れずこの池で暮らしてはいると思うのですが、
きわめて存在感は薄い(笑)。
女から母親へと、変化をリアルタイムで観察させていただいているワケですね。
そんなふうに思い至って見ていると、自然と愛着が湧いてくる。
彼女たちオシドリの一生というのは、10-20年とされている。
まぁ15年とみれば、わたしたち現代人と比較しておおむね1/5くらいでしょうか。
彼女たちにとって1年という時間、その春夏秋冬はまさに一期一会。
1日に起きることの意味合いも、はるかに比重が大きい。
その年の天候などの条件が持つ意味合いもはるかに大きい。
共存する他の生物種との関係性、とくに人間との関わりも
おおきな自然共生の輪廻のなかでは重要なファクターでしょうね。
きのう紹介した彼女のオスとつがいになって歩いている姿態からは
なんともいえない「おんな」の性を感じさせられもする。
彼女たちのファミリーがどんなふうにストーリーを紡いでいくのか、
種を超えていのちを共有する存在として気に掛かってきます。