三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

【事務所アプローチをうるおす緑のトンネル】

2017年07月06日 06時05分55秒 | Weblog


わが社の事務所は大きな幹線道路に面していて建築後17年くらい。
面している道路は「琴似栄町通」という名称で、歩いて10分ほどで
札幌地下鉄東西線琴似駅という幹線道路。
4車線で通行も多いし、また歩行者もたいへん多い道路です。
まぁ、東京都心の道路のような状況ではありませんが、
しかし札幌ではかなり歩行者も多い道路であります。
で、クルマでの営業活動が多いし、来客もクルマ利用者が圧倒的という
札幌の状況に踏まえて、道路側を大きく駐車スペース9台分としています。
建物は敷地の中ではぐっと奥に配置してセットバックさせた。
そうすると、「アプローチ」の意味合いが大きくなるのは自然。

で、設計をお願いした圓山彬雄さんと話し合いながら、
なんとなく、そういった環境に似合うように古電柱外部照明を掘っ立てで建て、
ノスタルジックなエントランスを作り、あわせて樹木を植栽して
その成長で道行く人たちにも、うるおいを感じられるようにしました。
古電柱外部照明の方は、残念ながら根元がぐらつきやむなく抜き取ったのですが
幸いにして植栽の方は元気いっぱいに繁茂してきた。
その植栽に合わせて、レンガ造作のベンチなども演出してみた。
新築当時は2mくらいの小さな木だったのですが、
それがどんどん生育して今では、7−8mくらいにまで大きくなった。
この時期になると、繁茂した枝木がまるで緑のトンネル状になっています。
そうなると、近隣へのご迷惑のことも出てくるので、
昨年には枝落とし剪定などを業者の方にお願いしたのですが、
ことしも盛大に繁茂してきたので、先日来、枝落としを自力ではじめています。
樹種は道路側に2本植え込んだのは「カツラ」の木。
「これは大きくなるんだよ」と人から言われたとおり、見事な成長ぶり。
人間の通行に支障のない範囲で、枝落としをしていますが、
あっという間にビニール袋4袋分が満杯になってしまう。
ことしは高所枝落とし用の剪定器具も購入して、自力メンテナンスです。
こういう植栽メンテナンスは、小さな規模での自然循環を感じさせてくれて
まことに心理的によろこばしいことだと思っています。
なにより緑のトンネルは、心理的な結界を作ってくれて、
事務所建築、駐車スペースなどの機能性と調和してくれる。
年に何回かは駐車場でバーベキューなどをすることがありますが、
そういった雰囲気作りでも、この緑の力はすごいと思わされています。
ことしは枝の剪定で楽しんでいきたいと思っています。
コメント
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