お気に入りの時間







お茶は紅茶、緑茶、抹茶、なんでも好きなのですが、とりわけ、最近気に入っているのは中国茶。

父の仕事の関係で、家には台湾や香港、中国の取引先の方々がくださった中国茶がいつもたくさんあります。そのパッケージのダサさ(失礼!)から、特別説明されなければいいお茶なのか、まあまあなのかは開けてみるまでよくわかりません。でもたいていとっても美味しい。

とくに最近気に入っているのは青茶(チンチャ)という半発酵のお茶の種類の凍頂烏龍茶。台湾のお茶で明るい水色でとてもまろやかな風味が気に入っています。茶葉はくるんと丸まっているのですが、これは中国茶の製造工程の一種で揉んでさらに香味をひきだす揉捻という工夫だそうで、何度も揉まれている証拠だそうです。

茶器も頂き物で、最初は茶色の土の色がなんとも田舎臭く感じられて、「どうしてこんな色のものを下さるのかしら、次は白とか綺麗な色のが欲しいわ」などと思っていたのですが、この茶色い茶壷にいれて飲むお茶の味は、他の急須に入れて飲むお茶の味となんだか、どうしても違うのです。それで、小さな茶壷にお湯を注ぎ、小さな茶碗に何度も何度もお茶を淹れて飲むのですが、作業としてはかなり面倒なのですが、美味しさがあまりにも違って感じるので、最近はこれでしか飲まなくなり、面倒に思った作業もなんとも感じなくなり、むしろ楽しいくらいなのです。

どうしてかしら?と思っていたところ、上海のお茶の博物館でその謎がとけました。この茶色い茶壷は紫砂という泥を使って焼いた最高な茶器だそう。紫砂を使って焼いた器には、開口気孔と閉口気孔という2種類の穴ができるので、お茶を淹れると、お茶のあくや渋みを吸収して保湿性を高め、お茶をおいしくするのだそうです。

美味しいお菓子が出来たときにはもちろん、なんだか気持ちが高ぶって落ち着かないとき、このお茶を淹れて一息つくと、気分がやさしく落ち着きます。

カラー&イメージコンサルティングの(株)インプレッションにご興味のある方はこちら→http://www.impression.ne.jp/







« 2007年の初仕事 カラーコーデ... »