「磨時間」






香港に来たある朝、「コーヒーでも買って会社に行きたいけれど、荷物も多いし、時間もないし、無理ね…」と思っていたところ、駅から出ると、大きな宣伝トラックみたいな車が目の前に止まっていて「免費試飲」の文字が!

免費…ああ、 ただということ?!けして中国語ができるからという訳ではなく、やはり漢字のほうが日本人の私にはインパクトがあるようです。見ると7~8人くらい並んでいて、次々にカップをもらっています。待っている人たちの手には新聞のような紙が。あの紙を持っていないともらえないのかな?と思ったら、列に並ぶ人に渡している号外新聞のようなものでした。最後尾に並ぶと、スタッフの人がその紙を手渡してくれました。新聞だと思ったその紙は大判の四角に折られたペーパーナプキンで表には『磨時間』と書かれていました。

中を開くと、中国語でなにやらエッセイのようなものが書かれています。どうやらBrianという人の話。いつもコーヒーを買うと、名前をカップに書かれるけれど、Brianなのに、今朝はBrainと書かれていた…などなど。ちょっとしたコーヒーにまつわる、香港などでよく起こる、それほど気にしないけれどちょっと「え?」とちょっとだけ気に障る、コーヒーを買うときによくあるお話。そういえば、あのステッグマイヤー・リサちゃんもシンガポールで「今日はWisaだった」「今度はRitaよ!」とネイティブイングリッシュで伝えても名前を間違われる体験話をしていたのを思い出しました。そんな、朝からちょっとなんだか引っかかる、でも敢えて気にしないようにしようとするもやもやした感覚がなく、美味しいコーヒーと素晴らしい接客でもっと気持ちの良い朝のひと時の過ごし方をセブンイレブンで見つけた。というような内容が書かれていました。

「磨時間」という言葉が本当に中国語であるのかは知りませんが、なんだかとってもいい感じの言葉だな、と思い、朝から美味しいカプチーノと素敵な言葉に出会えて嬉しい気持ちになりました。











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