EONNNAGATA(エオンナガタ)





週末に、インプレッションのおしゃれな会計士の先生に教えていただいて、シルヴェィ・ギエムの"EONNNAGATA"(エオンナガタ)を観にいきました。

初夏にNYに行った際、メトロポリタンミュージアムで大好評を博していた”アレキサンダー・マックイーン展”を見に行きました。その卓越した才能とエネルギー漲る世界観にすっかり感動し、その展示を実際に見ることが出来てなんて幸せなのだろうと喜んでいたところ、そのマックイーンが生前に衣装デザインし、100年に一度の天才ともいわれるギエムが踊るという演目があると伺い、即、「行きたい!」と心待ちにしていたバレエです。

あいにくの大雨のなかでしたが、もちろん会場は満員。日本を何度も訪れていたギエムは、東日本大震災復興支援のため、<HOPE JAPAN>と題するチャリティ・ガラの発起人になり、何度も出演しているそう。

”エオンナガタ”は、18世紀フランスの外交官・軍人・スパイであった騎士エオンことシャルル・ド・ボーモンの数奇な人生を、シルヴィ・ギエム、ロベール・ルパージュ、ラッセル・マリファントという3人が演じてます。この3人はフランス、カナダ、イギリスと国も異なり、ギエムは古典バレエ界の名高い反逆者でコンテンポラリー・ダンスに転向したダンサー、ロベール・ルパージュは実は演出家/舞台美術家/劇作家/俳優であり、ラッセル・マリファントは振り付け師として有名で武道、古典ダンスなどに精通…など、それぞれの分野で名声を確立している3名がジャンルを超え、未知なる領域に足を踏み入れたのがこのエオンナガタなのです。ギエムが女役を演じ、ごつい体型のルパージュやマリファントが男性役を演じるのではなく、性別も年齢も全ての垣根を超えて演じることにより、エオンという、性別も言語も国の意識もあいまいだった謎の人物をより克明に描き出すことが可能になったのでしょう。

ダンスの美しさもちろん、照明、舞台美術、衣装、音楽…全てが素晴らしい完成度で完璧に統合されており、奥深く、緻密で、大人で、非常に多くの刺激を受ける体験となりました。





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