2015年7月のTable with Colorsセミナーでは…















直前まで台風の影響で雨続きだった7月も、7月のTable with Colorsセミナーの直前には梅雨が明け、一気に本格的な夏モードに突入しました。これから8月にかけて、今年は暑さが厳しいようなので、みなさま、体調管理をしっかりなさってください!そこで、猛暑に備えて、今月のセミナーでは、栄養的にも視覚的にも夏バテ防止になりそうなヘルシーメニューをご紹介しました。

今回のメニューのテーマはお皿。「こんなカラフルなお皿、カラーコンサルタントしか持っていなそう!」というようなこのお皿はもう20年以上前、たぶんBARNEYSがオープンした頃に買い求めたもの。フランス製で、青地と黄色地の色違いで持っています。青地のお皿にはさくらんぼやレモン、オレンジなど色とりどりの果物が、黄色地のお皿の方にはカボチャやピメントなどの美味しそうな夏野菜が描かれていて楽しくウキウキするお皿です。見ているだけでいかにも食欲が湧いてきそうなお皿ですが、それもそのはず、赤、黄、緑は食欲増進色なのです。こういった主張のある器は、どんなお料理を載せようかと創造力を刺激され楽しいです。セミナー期間はとても暑くなることがわかっていたので、イタリア製オーガニックサイダーを。ガルバニーナ100周年でリバイバルしたかわいらしい型押しのガラス瓶が気分を上げてくれますね。くせのない甘すぎない飲み心地で炭酸が食欲を増進させます。

まず前菜はつめた~く冷やしたヴィシソワーズ。ヴィシソワーズを初めて食べたのは一体いつのことだったか?トマトの冷製パスタと同じく、こんなに美味しいものが存在するのか?とその当時は驚いたもの。今では夏の定番のスープのメニューとなりましたが、逆に最近はとうもろこしやトマトなど他の野菜の冷製スープはよく見かけますが、スタンダードなジャガイモのヴィシソワーズは珍しいかも?滑らかに仕上げたポテトのスープを器ごと冷たく冷やし、好みの柔らかさに仕上げたぷるぷるのコンソメゼリーをたっぷり添えて。コラーゲン補給にもなると、ゼリーを追加投入する方が続出。レストランでないとこういう楽しみ方もありますね。

そして今回のメインディッシュは、カジキマグロと色とりどりの夏野菜のグリルです。カジキマグロは一人200g。お魚屋さんに何度も「本当に200gでいいんですね?」と確認されました。200gはやはり大きいよう。確かにステーキでも200gといったら結構ボリュームありますものね。お魚屋さんも面白がってとびきり良いところを特別価格で用意してくださいました。本当は台風の影響で通常の何割か増しの値段になっていたそうですが、ええい、もういいよ、もってって!という感じで分けてくださいました。嬉しい!カジキマグロには、庭でたくさん採れたバジルやディル、フェンネルなどを入れたハーブソースを添えて。山盛りのハーブを使うので、夏にこのソースを作るつもりでハーブを自家栽培しておくと思い切り使えてよいですよ。ハーブの香りで一気に食欲が増してきます。

盛り付けた際に「お魚と野菜とどちらを手前にしたらいいでしょう?」と聞かれてしまうくらいたっぷりと用意した夏野菜たち。お皿の柄の色合いと旬の食材をリンクさせて、赤、オレンジ、黄色のパプリカ、万願唐辛子、ナス、ポートベローという大きなキノコ、ズッキーニを。白い煙が立つくらい、グリルパンをアツアツに熱して香ばしく焼いていきます。お魚と合わせるとボリューム満点ですが、あっさりとした調理法なので胃もたれの心配はありませんね。


お待ちかねのデザートは、この何週間かだけが旬のソルダムをたっぷり使ったタルトを。今はいろいろなスモモが美味しい季節ですが、その中でもソルダムは甘味と酸味のバランスが絶妙で美味しいだけでなく、切ると実が真っ赤でとても美しいので大のお気に入り!前回ソルダムを使った時はトライフルを作りましたが、甘酸っぱいソルダムはアーモンドクリームとの相性抜群なので、今回はシンプルに焼き込んだタルトにしてみました。

夏になると、店頭には、つるっと食べられるゼリー系のお菓子が多くなりますが、本当のお菓子好きは「やっぱりタルトが一番!」という方が多い様です。しっかりと焼き込んだタルトは、食後の満足感も違います。また、夏の持ち寄りパーティなどでのお持たせは、冷たいものをもっていくと冷蔵庫のスペースに困ったりすることがありますので、溶ける心配もなく、常温保存できる焼き菓子は喜ばれる一品ではないかと思います。お好みでアイスクリームや生クリームを添えても美味しいですね。

今回のテーブルセッティングでは、主役のカラフルなお皿の色の中からグリーンを選択して、花器やランチョンマットに、少し渋みのあるオリーブグリーンを合わせました。お皿の色が鮮やかなので、少し彩度を抑えた色を合わせると派手派手にならずコーディネイトできます。そしてお花はお皿の色合いにあわせて、レモネードというヒマワリを始め、ベッチーズブルー、ジニア(ペルシアンカーペット)、ジニア(クイーンライム)、ベビーハンズ、ブルーベリーなどの色とりどりの夏のお花を取り揃え、楽しい食卓にしました。

セミナー直前の花市場は、台風の最中で、お花が集まらないのか、急な暑さでお花がもたないという危機感からか、いつもより花業者さんの熱心な掛け声が大きく、ちょっと緊迫感がありました。そんな中一番元気で健気に咲いている花々を選んでみました。

お皿、ランチョンマット、それぞれの花材、全てを丸いもので揃えてリズムを楽しみます。前回の6月はお花を高めに生けてみたので、今回はわざと低いアレンジに。オアシスを使わずお水につけてあげたほうが、空気も通り、お花も長持ちして、ふんわりと嬉しそうです。

テーブルにはお花だけでなく、タルトに使ったソルダムやうちにあるプラムなどのフルーツ類も植木鉢にいれて飾りました。お教室ではせっかくなので生花をたっぷり活けますが、夏は暑くてお花が持たないので、家庭なら、果物や葉っぱ、枝類をかわりにアレンジしても素敵だと思います。熟れたら食べてしまえますし、一石二鳥です。

今回はお食事しながら、最近注目の安保法案や新国立競技場の件なども話題にのぼりました。お友達とお食事などに行っても今まではこういうことが話題になることがなかったとおっしゃっていました。政治や宗教の話はタブーとされているから?でも、話してみると、実はみんなそういう思いだったのね、とか、そんな風に考える人もいるのか、と色々な意見交換が活発になされてとても興味深かったです。一般人の間でさえ、こういう話をするのがなんとなく憚れるという空気が存在しているということに少し危機感を覚えました。私たちに何ができるのかはわかりませんが、立場や年齢の異なる方々が集まって話すと、思いもよらない発想もあり、頭の体操になって楽しい!と、外の暑さに負けず劣らず、日本の将来について皆で熱く語り合いました。




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