似合う色の口紅がない!!

今日はいつもと一転、似合う色関連のお話を。

もともと私がカラーコンサルタントになるきっかけは「似合う色」。

「自分に似合う色と、他人に似合う色が違う」
ということに気づいたのは、幼稚園の頃。

ふたつ違いの妹がいて、いつもお揃いか、色違いを着せられていました。
たいていは、私が赤で、妹は紺。
ワンピースだと上身頃が私は赤、妹は紺で
下のスカート部分は白に赤や紺のアップリケがついていて、
半分お揃いのようなワンピース。

ある日、母がそれに飽きたのか、私に紺、妹に赤を着せました。

子供心に私は「わたしは紺が似合わない」と思いました。
反対に、赤を着た妹を見るとそう悪くもない。 なぜ????

そこから色が気になりだしました。
私の似合う色の歴史は、またいつかお話するとして、
そうこうしているうちに
18歳の時にカラーコンサルタントになっていました。
きっと運命だったのでしょう。


写真はTable with Colorsセミナーより。

先日、60代後半の方々3人のカラーコンサルティングをさせていただきました。

女性はいくつになっても美しくなりたい、きれいでいたいと思うもの。
3人のうち、お二人はおしゃれが好きで色々な色に挑戦なさるタイプでしたが、
おひとりは紺とグレーと白しかお召しにならないといった方でした。
でも似合うのは、実はとても華やかなパステルカラー。
コンサルティングをしていくうちにどんどんオープンになって、
最後は色々な色を纏って写真を撮って楽しむほどに。

みなさんの様子を拝見していて、好奇心とちょっとした行動力があれば、
いつまでも輝いて、美しさを更新できるのだなと確信しました。
素敵なお客様たちに、お手本を見せていただいたと思います。

おひとり、オータム・ウィンターという、
ディープでゴールデンがかった色合いがとてもよく似合う方がいらっしゃいました。
似合う口紅の色をご紹介しようとしましたが、インプレッションにある口紅には
そのものずばりがなかったので、後から似合う口紅をお伝えすることにしました。

後日デパートの化粧品ブランドというブランドを全て見て回りましたが、
今はその方に似合うオータム・ウィンターのブリック・レッドがない!!
どこを探してもありません。この秋流行のバーガンディはあるのですが、
もうちょっと黄色味がほしいのに、どこも同じような色ばかり。

今はどのブランドも消費者の好みやPOSデータ、
トレンドなどをよく研究していて、無駄のない、
ある意味画一的な商品構成になっているようです。

年齢が40〜50代以上の方には、トレンドよりもより使いやすい化粧品が必要です。
これから自分も年齢を重ねていきますが、楽しい老後のためにも、
大人の女性のための化粧品がさらに充実したらいいなと思います。



とても素敵なインテリアなんだけれど…?

先日、新しくオープンしたレストランに
食いしん坊友達4人で行ってみました。

おしゃれな街の中心にあるにもかかわらず、
そこはまさに誰かのお家に呼んでいただいたかのような、
CosyでWarmyなレストラン。
デザイナーが丁寧に選んだだろう、
ファブリックや絵が幾重にも重ねられた、
ひとつひとつ見てみたくなるような楽しい空間。

でも、ドアを開けた瞬間、
カラーコンサルタントの私には不安がよぎりました。

この空間、素敵だけれど、食欲減退色だらけ…。大丈夫かしら?

そんな、そんな、と気を取り直して、席に着きましたが、
テーブルを照らす照明ももうひとつ助けになっていないようです。

初めての訪問なので、まずはコースをお願いすることに。
ひとつひとつ丁寧に作られたお料理が運ばれてきました。
味はけして悪くありません。
でも、普段はお料理の写真を撮る友人の誰もが、写真を撮りません。

そして結局最後まで、4人の集合写真以外、1枚も写真を撮りませんでした。

それはなぜでしょう。
やはり、もうひとつ美味しそうに見えなかったからなのではないかと思います。


写真はTable with Colorsセミナーのひとこま。

私はカラーコンサルタントなので、すぐに色について感じてしますが、
たとえば音楽のプロなら、流れている音楽や音の反響がどうであるとか、
照明のプロなら、ここにもうひとつこのくらいのライティングが欲しい、などと、
それぞれの分野で感じるところがあり、
それらをちょっと調整するだけで、
お料理自体は変えることなくても、
瞬く間に、お料理はさらに美味しく、
空間はより素敵に見えるのではないかと思います。

すべてのバランスを整えるのはほんとうに難しいですね。
オープンしたばかりなので、
これからどんどん変わっていくと思います。
これからが楽しみです。


2013年5月のTable with Colorsセミナー。バラがきれいでした。

「きゃ〜、美味しそう〜!!」とまでは盛り上がらなかった会でしたが、
とてもなごやかに実りある話のできる夜となり、
それはそれで楽しく良い夜でした。

それはなぜか。
インテリアの基調色はベージュやグレイッシュなパステルで
とても落ち着いた、リラックスできる色合いの空間だったからです。

空間に何を求めるか、によって、最適な色も変わってきます。
レストランの方たちはそういう空間を作りたかったのかもしれませんね。