漁業経済学者のひとりごと in 小浜

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公務員試験

2013年06月06日 23時58分23秒 | Weblog
私が大学院時代に何度も何度も
受験を勧められつつも,
なんだかんだで回避して進学就職までこぎつけた
公務員試験です。

当時,大学への就職は非常に狭き門でした。
まず私の年代の大学院生が非常に多い。
バブルが崩壊した直後に大学卒業となる我々の年代は
「大学院に行っている間に景気が回復するだろう」
などと思っていた人も結構います。

学食でも,知らない人がそういう話をしていたのを
聞いています。

私自身は,大学教員志望で大学院に入ったので
ちょっと違いますが…

しかし,いっこうに景気は回復せず,
大量の大学院修了予定者が生まれてしまいました。
また,当時の大学定年者が
少なくとも私の分野では,ほとんどおらず,
「誰か死なない限り,職はない」という状況でした。

そこで,私は特に公務員試験を何度も勧められました。
公務員試験は,無目的な勉強
(合格した後に特に役に立つ訳でもない勉強)
をする必要があります。
私は,それが得意とみなされていた訳です。
(受験勉強が得意だから)

もう1つは,私は大学受験の科目が多いので
(数学2つ,英語,国語,物理,日本史,倫理・政経)
復習も楽だろうと思われていました。
家庭教師で生計を立てていたので学力もあまり下がっていませんでした。

そんな私でも公務員試験を受けるのは嫌で,
東大にいた最後の年に「あー仕方ないから受けようか」と
資料を取りそろえた途端に就職が決まるという
超ラッキーなことに。

うちの大学の学生も公務員を希望する学生が多いですが,
入試の受験科目数が少ないので,かなり不利だそうです。

また,当時は一次試験さえ高得点で合格すれば
面接はおまけみたいなもの,と言われていましたが,
近年では,二次(面接)で大量に落とされるらしいです。
二次試験では,個人面接,集団面接,グループワークと
色々あるらしく,
「お勉強さえ出来れば良い」というものではなくなっています。

という訳で,今の私が公務員試験を受けても
たぶん受からないでしょう。
また,公務員として自分が仕事をこなせるとは思えません。

大学教員になれたのは,もちろん超ラッキーだった訳ですが,
それに向けての努力は惜しまなかったつもりなので
自分に向いた仕事に就くというのが,
やはり重要なんだなぁと思いつつ,
こんな時間に仕事をしています。

明日の大学院生のためのゼミの本を読んでいます。
1回読んだのですが,
予定が狂って,随分時間がたってしまい,
読み返しています。
コメント
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