蘭の国から

富貴蘭を中心に我が家の植物栽培や自生地紹介等など

サイシンの庭

2017年05月20日 | 庭の四季


あれから6ヶ月、予想してたよりは綺麗に繁ってくれました。

サイシンの庭です。








“緑の宝石”という形容詞は色々な植物に対して使われ、富貴蘭にも使われることがありますが、
日本の園芸植物の中で、これほどこの形容詞が似合うものは無いと思います。

鮮やかとか、濃いと言ったものとはまた違う、青味を感じるような神秘的な緑です。








水板にびっしりとこの葉を浮かべた写真を見たことがありますが、私には宝石箱に見えました。
泥軸のカンアオイのアントシアニンが抜けて素心になったことにより、なぜ緑の色がこんなに違って見えるのか不思議です。

金牡丹や葵錦は分かりますが、ラベルを抜いて地植えにしてしまうと、ほとんど名前が分からなくなってしまいました。

















まだ30鉢ほど残っているので、全部地植えにしてあげたいところですが、もう植える場所がありません。


しかしこのジンジソウの斑入りの派手なこと派手なこと。



こちらはまだいいとしても



こちらはまるで蛍光塗料をぶちまけたみたい。



ちょっとした彩りのつもりで植えたけど、ちょっと邪魔かも。




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月光羆

2017年05月19日 | 富貴蘭(覆輪)


あれから11ヶ月、うちの棚で作っている蘭友の木は子供を外して返してくれました。















最初は白斑で出現したのに、すっかり黄色がちな色に変化してしまいました。

このまま固定してしまうと面白味に欠けるのですが、時々強く墨を流したり、
縞状のルビー根を出したりしてますから、まだどこかに行こうとしている気配は感じられます。

こちらは私の親木。
縞根のルビーの部分は成長が鈍いため、泥の部分との成長スピードの差によって歪みが生じ、
クルっと曲がってしまいます。









と言うことは、完全なルビー根になってしまうと、極端に伸びが悪くなってしまいますね。

これからどこに行くのやら、のんびり観察したいと思います。


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「苔庭のランたち」

2017年05月18日 | 庭の四季


スズムシソウです。










子供の頃には栽培してましたが、いつもナメクジの餌になってしまってました。
久しぶりの挑戦です。



コアツモリソウです。










栽培するのも見るのも初めてです。
想像してたよりも遥かに小さい花です。

絶対に顔を見せない恥ずかしがり屋さんみたいですね。










キンセイランです。





こちらも初体験です。なんとも美しい佇まいです。

そう、温室の中なのに高山性のランたちです。
うまく行くかどうか分かりませんが、新温室での目標の一つは、高山性のランの栽培です。

本当は暖地で栽培された苗を植えたいところですが、なかなか手に入らないので、これらは青森から取り寄せました。

来年ここでの紹介が無かったら、失敗したってことです。


ジュエルたちはご機嫌よろしいようです。









吊り下げてある鉢植えもあります。



もう少し欲しいなぁ〜なんて思ってます。




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白牡丹

2017年05月17日 | 富貴蘭(縞)


我が家の家訓では、白牡丹には手を出すなとなっていたのですが、
昨秋に禁を破ってしまいました。










白牡丹は今までに3度作ったことがあって、西日本で有名な系統を1回と、東日本で有名な系統を2回。

どれも真っ白のとびっきりの木でしたが、我が家に来るとあれよあれよと言う間に、
青くなってしまいました。

2つ潰した後にはさすがに暫く手を出さなかったのですが、3度目の・・・の願いも虚しく、
2度あることは・・・となってしまいました。

それ以来、もう長い間手を出してなかったのですが、以前買った頃に比べると
ずいぶん買いやすい価格になって来たことだし・・・なんて自分に言い訳を言って買ってしまいました。


一応、超有名系統です。





でも春に伸びて来た天葉にはもう美しい緑の筋がピャ〜っと入ってるではありませんか。

ここで青くなる過程の実況中継するはめにならなきゃいいけど。




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阿波牡丹

2017年05月14日 | 富貴蘭(虎斑・腰斑・曙斑)


春の美しさは、この品種が一番好きです。





徳島産の阿波牡丹です。
文字で表現すると、やや細身の牡丹芸でルビー根品種、と大した芸ではないのですが、
素朴でなんとも言えない魅力があります。

細身であること、白ではなく暖色系のクリーム色であること、アントシアニン色素が強いことなどから
野趣を強く感じるところが、私の琴線に触れるのだろうと思います。










また白牡丹や金牡丹のような、ツンとお澄まししたような気高い雰囲気ではなく、
あくまでも素朴で可愛い印象を受けます。

10株くらいは株立ちにして楽しみたいと思って、一昨年バラバラにして鉢数を増やしたのに、
先日来た三香園さんが何の躊躇もなく持って帰ろうとするので、お願いだから持ってかないで〜って奪い返しました。

いくつもあるのに何でだよ〜って・・・ちゃんとこのブログ見てよね。


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