先日、蘭友からもらった、ちょっと変わったルビー根です。
品種は羆の柄抜けですから、ルビー根が出ること自体は不思議なことではありませんが、
この根は春にルビー根で出て、途中で泥根に変化してます。
白雲閣など、根色が季節で変化する品種もありますが、
この根はその類いではありません。
画像では分かりにくいかもしれませんが、
途中でみごとに変身しています。
元を辿ると、蘭友が30年以上前に羆の柄抜けとして購入したもので、
「そんなの信じられるの?」とも言えますが、
いわゆる建国らしい建国と違って、いつまで経っても小型で八千代芸を表し、
墨とヤニをよく出す『羆の顔』をしています。
蘭友は30年以上、他所に出さずに作り続けて400本余りになってますから、
いくつかの変化を見せてます。
その中で一番の変化が、この白三光中斑覆輪です。
ピンクの花軸は、ルビー根が出やすい目安になりますね。
ろくに肥料をあげていないので、小さい割り子はまるで御剣みたいです。
大丈夫です、間違ってませんよ。
稚葉は中透けに出て、2枚目は明瞭な二重覆輪(三光中斑)に、
その後は徐々に単純な覆輪かの様に見える柄に移行しているのが、見て取れます。