自分の手で文字を書く。

2010-01-23 14:26:02 | ■だらだら。
パフィーのヒット曲で始まった百歳バンザイ!という番組。10メートルの電柱に上って照明灯を交換するひとり暮らしの男性。彼はその請求書をも自分で書く。

ナレーターは彼が眼鏡なしでそれを書くと述べた。眼鏡を要さない高齢者は意外に多い。私が目を凝らしたのは、くっきりとしたその筆跡、運筆だった。

私の母はもともと決して能筆ではなかったが70歳前後から文字の震えや乱れが目につくようになり、70代後半にはいわゆる普通の会話が成り立たなくなった。私は今、どんなに丁寧に書こうと思ってもムカシのような文字を書くことができない。それが文字キーを打ち始めて20年以上というせいなのか、それともウロの浸蝕のせいなのか。数秒映じた100歳の確かな文字にひやりとする。

文字すらもキーで覚えていくのかもしれないコドモたちを思えば、書き文字とアタマの関係をましてや問うことはできないけれど。

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