
職人が「私の作品を拝見できます」とはふつう言わない。ゲストの料理人は自作の料理を前にしたホストに「そのままいただけますよ」と言う。既にナレーションが画面いっぱいに恭しさを提供する「いただく」の連発。イケルの意味でイタダケルと言っているのでも、食物への敬虔な気持ちで言っているのでもない。ようだよ。なんて、まあいまさら言わんでもという、料理関係のこの手の語法はもう標準化しつつあっちゃうのが、 ねえ?
御利用になる。御利用される。ひごろ「お○○になる」という言い回しが西からの風「○○される」に凌駕された(過去形か?)のは、「される」がときに立場の逆転を生じるという意味を除いてもなんとなーくイタダケナイという個人的感覚がある。
が、ヘルパー2級講座のデイサービス実習で長身の三十男が利用者に対して「お召し上がりになってください」を連発するのは耳に障る。「お食べになってください」よりマシだとも思えない。「召し上がってください」か「お召し上がりください」ならいいなんて、国語学の基礎知識もないもんだから。過剰な敬語謙譲語は対象者を見下す。
いただくをつけときゃいい。いただくいただくいただくいただくいただくみくだす。
御利用になる。御利用される。ひごろ「お○○になる」という言い回しが西からの風「○○される」に凌駕された(過去形か?)のは、「される」がときに立場の逆転を生じるという意味を除いてもなんとなーくイタダケナイという個人的感覚がある。
が、ヘルパー2級講座のデイサービス実習で長身の三十男が利用者に対して「お召し上がりになってください」を連発するのは耳に障る。「お食べになってください」よりマシだとも思えない。「召し上がってください」か「お召し上がりください」ならいいなんて、国語学の基礎知識もないもんだから。過剰な敬語謙譲語は対象者を見下す。
いただくをつけときゃいい。いただくいただくいただくいただくいただくみくだす。
怪現象が起きて3年か4年経過しました
その映像は自分で思うでなく勝手にすすんでいきます
まるで無意識にテレビを見るように
またその物語の内容を変えようと思ってもかえることもできなくそのまま進行します
最初は小さく動き始めてだんだんと大きくなり
それが焦点化するように像として結んでいきます
全く知らない人物がフェンシングのようなものをしていたり
僕のまぶたの裏の映画のフィルムのようなものを見ながら
なんだろうと思ったり
霊的なものがあるとしたら
脳内の何らかの記憶なり映像の倉庫からひっぱりだされたものが解凍するような
なまめかしさがあるのでしょうか
場末の消毒液の匂いのする映画館
薄暗い席にホモ紳士が擦り寄るような気配
ライター持ってますか
ホモ紳士は暗号を投げかける
僕は21歳でたじろぐ
消毒液と精液の匂いの阿吽の呼吸は解するに値する
そのころ知人は赤色の婦人画を壁に吊るした
僕は知人の部屋のドアをノックし数年前の洪水を思い出し
その赤い婦人画を見る
得体のしれない霊気が部屋に充満し
エクソシストという映画のビデオが
翻訳もないままに流されていたことに気づいた
わかりますかという問いは愚で
感じますかという問いは労ではないかと思います
怪現象は起きるときと起きないときがあり
まぶたを閉じればそうなるものでもありません
映画館のオサソイじみたお話は、いつかJunさんの詩のサイトでも見たような覚えがあります。その手のかたたちにももてるタイプなんでしょうね。その手であれどんな手であれセクシャルなフェロモン(どういう名詞にどういう形容してるんだと言われそうな外語知らずのカタカナ遣いです)は生きるフェロモンとイコールもしくはニアイコールで結ばれると思いますので、ますますもててくださいますよう。また、誰かをもてさせて差し上げますよう。
わかりますかは愚ですが、わかりますはときに神です。
感じますかが労かどうかはわかりませんが、感じますはときに嘘です。
今、皺にかくれた目でまばたきをしましたら、突然CDがとまりました。さっきオンしたはずです。聴かないうちに10曲終わったようです。やれやれ。